MacBookAirをほとんど衝動買いで買ったのはいいけど、MacBookをいじりすぎていて、なかなか移行できません。 今の環境は、適当に文章を書いて、ボタンを押せばそのままPDFに変換してくれるという快適環境です。 これを新しいマシンに持って行くとか考えると気が重い。。。 まあ、MacBookは研究室のメインマシンになるからいいといえばいいのだけれど。 ちなみに、僕が普段の作業で利用しているツールは、次のようなものです。 書いていて思ったのは、これ、リンクをちゃんとつけると相当便利になりますね。 普段の文章作成環境は、Emacs+LaTeXを使っていて、PDFプレビューアとしてTeXShopを使っています。単なるプレビューアとして使うにはTeXShopはオーバースペック泣きもするので、Skimを使おうかと思っています。 LaTeXに張り込む図はだいたいPowerPointで作っていますが、Macの場合、PDFが使いやすいので、ほんとはなんでもいいです。OmniGraffleも好きですね。軽くて使いやすい。 RubyやPHPの開発もEmacsなので、Emacs関係の移行が終わればとりあえず用は足せます。 そうそう、オフィスと自宅のコンピュータでデータを共有するために、Unisonというツールを使っています。これは、データを同期するものなので、どちらかで更新したファイルがあれば、検出して新しいものと置き換えてくれます。(ちなみに、両者を仲介するものとして、暗号機能の付いたUSBメモリを使っています) オフィスはMicrosoftのOfficeは使っていますが、NeoOfficeに代えたいなあと思って、AirにはNeoOfficeを入れてみました。 ただ、Excelが相当便利なので、Excelを置き換えるだけのパフォーマンスがNeoOfficeにあるか?というのが悩みどころ。 ブラウザはFirefoxで、メールがGmailなので、Firefoxがあれば、コミュニケーションはだいたい可能です。 他に、Skypeは必須です。最近は遠隔地の学生ともこれで勉強会をしたりしています。 計算ツールとしては、Rを使おうと思っています。Paralells入れて、WindowsでLIMDEP使っているんですが、いちいち立ち上げるのが面倒になってきました。 ファイルマネージャは、Forkliftが僕は好きです。 他に、WireTap StudioとiShowYouというシェアウェアもときどき使います。 と、だいたいこんな感じなんですが、これ以外に、AdobeのIllustratorがわりと手放せなくて、ときどき使うことがあります。今これをやめてしまうか、新しいのにアップデートするか、あるいは古いのを使い続けるかで悩んでいます。 しかし、書いてみたら意外と移行できそうな感じですね。
スローなお話会2008の予定
スローなお話会、2008年シリーズの予定です。 各回の内容をだいたい決めました。 出張版もここに掲載していきます。
スローなお話会2008@カフェスローOSAKA
1.スローな社会ってどんなもの?(1/17) 2.スローな経済の可能性(1/29) 3.スローなはたらきかた〜スロービジネスの取り組み(2/12) 4.スローなお金の世界(2/26) 5.スローな生き方(3/18) 6.スローな地域づくり〜農村編(4月8日) 7.スローな地域づくり〜都会編(4月22日) 8.スローな政策 9.スローな未来を創ろう 10.スローライフと情報 この間に、具体的な事例やツールの詳しい紹介を入れていく予定なので、回数は少し多くなる予定です。
出張版
1.スローな未来づくり@ココルーム「百年後の未来が想像できますか?」(3/20)
スローなお話会、出張版も決まりました
一昨年から続けている一般向けのお話ですが、現在はスローなお話会というタイトルで開催しています。 メインのフィールドは、カフェスローOSAKAです。2008年度は月二回ペースでやっております。 ちなみに次回は今年第4回目で「お金のはなし」と題して 2月26日午後7時半から開催します。その次は、3月18日の予定です。 大阪では当面カフェスローOSAKAだけにしようかなと思っていたのですが、ちょっとお声がかかったので、浮気します。 天王寺(というか、新今宮)にあるココルームというスペースで、3月20日夕方開催です。 こちらは「100年後の未来を考えよう」というテーマで、未来作りワークショップみたい感じでやろうかと思います。 スローなお話会とは違って、参加者の積極的な参加を促すワークショップになりそうです。 この他には、3月の末に正食協会でマクロビオティックのクッキングスクール受講生を対象に講演することになりそうです。 ほかの場所でも開催希望があれば開催しますので、気軽にお問い合わせください。 ここまで続けてきた感想もちょっと書いておきましょうか。 スローなお話会、目標は15人から20人程度なのですが、だいたい10人以下の集客状況です。 ただ、実際のところはそのほうがみんなの気持ちもくつろげて効果はあるようです。 僕の方としては、一人一人の反応がダイレクトに伝わってくるので、人数が少ない方がプレッシャーが大きいです。 そのぶん、一人一人の方のことを知れるので本当はこの方がよいのでしょうね。 普段忙しい方であればあるほど、話し始めはイライラとかそわそわしている感じが伝わってきます。 それがやがてゆったりと落ち着くのがはじまって40分ぐらいでしょうか。 今年はミニワークショップとして、自分を振り返る作業を2回ぐらいやってもらっているのですが、それを繰り返すことで、雰囲気に入り込んできてくれるようです。 まれに話を聞けば聞くほど頭が活性化してしまう人もいます。 こういう人は、どちらかといえば、今まで環境問題とかスローな世界に触れてこなかった人。 新しく知る話が多くて、どんどん頭の回転がよくなるのでしょう。 こういうケースがあっても時にはよいと思います。 スローな時間をと提唱しているからといって、いつでも気持ちを落ち着けなければいけないというわけでもないです。 リズム的に頭が活性化する時期に来ているなら、どんどん活性化してしまえばいいです。 ただ、それを言葉にしては表さないこと。 外に出さないことで、自分の中に考えがたまっていき、さらにそれが頭を活性化させてくれます。 本当はこれも勉強のこつなんですよね。 アウトプットが大事なんだけど、安易なアウトプットは応用力を生まない。 よーく考えてアウトプットすることで応用力は高まりますし、思考力も鍛えられていきます。 いつもより一段深く考えるわけです。 まあ、そんなわけで、スローなお話会、日々に疲れている人にもお勧めですが、忙しくて思考力が枯渇しつつあるなあと実感する人、これからの将来のために考える力をつけたいと考える中高生なんかにもおすすめです。 もちろん、大学生も同じです。 ゆったりしたスローな時間を過ごしたい方だけではなく、こんな活用方法もあるスローなお話会、参加をお待ちしています。
アプリケーションはやっぱりパソコンにインストールしたい
MacBookAir、せっかく買ったのに、まったくさわれていません。 到着直後に電源入れてアカウントの初期設定した以降は、電源すら入れていない状態です。 あ、普段持ち歩くカバンには入れてみました。ぴったり! さて、Macにどんなソフトを入れようかなって考えるのですが、とりあえずないと困るものとしては、EmacsとTeX、GohstScript。 MySQLとRubyも必要だしRailsも欲しいけど、Macは標準で入っているからわざわざインストールしなくてもいいから楽です。 ワープロと表計算は?といえば、最近、Google Appsというものができて、ネットにつながってさえいれば、ワープロも表計算もできてしまいます。 さらには、チームで仕事するためのツールもグーグルからリリースされて、ますます自前のソフトがいらなくなりそう。 でも、僕はたぶんどれだけネットが充実しても自分のマシンにソフトをインストールします。 今のWebアプリケーションの流行とシンクライアントの流行は、90年代半ばに流行りかけたハードディスクやアプリケーションを自前で持たない端末のことを思い出します。 当時の先輩にどう思うか聞かれたので、「まあ、流行らないでしょうね」と答えました。 当時と今はPCの技術もネットワークの利便性も全然違うのですが、それでも僕は同じ答えをします。 おそらくWebアプリケーションというのは、アプリケーションを制作し配布・販売する側の論理からできています。 自分たちの管理している様子の分かったコンピュータではうまく動いても、各人の持つコンピュータの環境は非常に多様なので、動くかどうか予想しきれないのです。 それをすべてサポートしようとすると、開発コストが膨大になってしまいます。 Webアプリケーションのもう一つの利点は、違法コピーを防ぐことができるというものです。 管理者側にとっても、個別にインストールしたソフトほどサポートしにくいものはないですし、バージョンアップ時はほんとうに大変です。 まあ、そんなわけで、アプリケーションを持たない端末は、ソフトの販売者と会社のシステム担当者にとって都合がいいものです。 利用する側はどうかといいますと、インターネットが切れるリスクと隣り合わせになってしまいます。 端末のバッテリーはあるのに、ネットがつながらないから仕事ができません。 今のネットワークはそんなに信頼できるものなのでしょうか? 正直、障害があまり起きていないし、警鐘も鳴らされていません。しかし、それだけに一旦何か起こったときの深刻さは想像もつかないものになるのではないかと感じています。 そういうリスクを日常業務で抱えたい人はいるでしょうか? 現状、ソフトを買ってインストールすればネットにつながるかどうかなんてほとんど関係ありません。 そういう意味で僕はWebアプリケーションは普及しないだろうし、普及されると利用者にとっては大変なことになります。 Webアプリケーションはネット上におかない方がいいのですが、チームで利用するデータをネット上におく利便性は確かにあるでしょうね。 相手が不在でも、ネット上におかれているデータを閲覧・編集すれば仕事が進みます。 ネットにデータをおくようになって、仕事の生産性は飛躍的に上がるでしょう。 アプリケーションとデータは求められている役割が違うことからこういう違いが出ます。 これからも、いろいろな論理で利用者の利便性が必ずしも上がらないような変化って起こると思います。 「新しい」とか「今までにない」というだけで魅力的に感じるのではなく、自分の仕事を楽にしてくれるのかどうかを選択の観点として持ちたいものです。 そうそう、MacにはFirefoxを入れなければなりませんでした。Safariが確かにあるにはあるのですが、なんとなくFirefoxの方が好きです。
生ごみたい肥化その後
生ごみをたい肥化しはじめて1か月。 困った。 思ったよりごみが減らない。 生ごみバケツから生成物を取り出して、二次発酵をスタートさせた。 同時に、第二弾を開始することにしたが、この方式が悩ましい。 今までは好気性発酵を中心にやってきていたのだけれど、今回初めてEMボカシを利用した嫌気性発酵に挑戦してみた。 匂いはぬか漬けみたいな匂いで、いやな匂いと許せる匂いの間のぎりぎりな感じだ。 入れる量が少ないのか、ボカシもそんなに消費しないので、費用もかからない。 しかし、投入したごみが減らない。 本を読むと、嫌気性発酵はそもそも量が減るものではなく、分解しやすくするだけのレベルでとどまるらしい。 その後、土に入れて二次発酵させることで発酵が進み、肥料として使えるものになる。 このときにおそらくかなりのごみが減るのだろう。 先週末、早起きして発酵したものを植木鉢に土と混ぜながら入れておいた。 なんとなく、今までに投入した生ごみを少し圧縮して保管していおいたような気分だった。 これを時々かき混ぜると一カ月程度でたい肥になるらしい。 3月頃に菜っ葉でも植えよう。 しかし、次に生ごみを投入してできるものはもはや入れる場所がない。 新しく植木鉢を買ってくるというのも手だけれど、このペースでは早晩、植木鉢を置く場所もなくなるのは目に見えている。 そこで今回は、好気性発酵に挑戦することにした。 この方式だと、これまでの経験からもごみはそんなに増えないはずだ。 近所の米屋で米ぬかをもらってきて、(落ち葉がないので)ウサギの敷き藁とベランダの植木鉢の土を混合し、適度に湿り気を与える。 これを一日か二日に一回混合して、しばらく続ければ、菌が増殖して生ごみを分解できる状態になるはずだ。 少しずつごみを投入しながら様子を見ることにする。 ・・・フォトログでも作ろうかな。 そうそう、ペットの排泄物はだめというけど、ウサギの場合は完全草食だし、もともとウサギの食べる菜っ葉を作ろうと思っているので、特に問題はないんじゃないかと思う。 自分で食べても大丈夫かなと思うけど、あくまで自己責任の範囲内なのはわかっている。
MacBook Air発注したけど迷ってます
MacBook Air、発売と同時に発注してしまいました。 が、あれから時間が空くと、本当に必要なのか?と自問自答。 研究室のVaioのカスタマイズを進めた結果、Vistaでもかなりましに使えるようになってきた(慣れた?)気もするので、必ずしも、持ち運びのできる軽いマシンが必要というわけでもなくなりつつある。 もう一つの問題が、新しいMacを買ったところで、自宅のMacBookほどにカスタマイズするのはかなり大変だということ。 MacBookはもう2年ぐらい使っているのだけれど、快調そのもの。 Emacsの環境はもはや他に何がいるの?って言いたくなるような感じです。 Emacsで教材を書いて、ボタン一発でPDFに変換ということもできますし、プログラムの開発もこれでやっています。
最近、Macで気に入っているのが、FolkLiftというソフト。 FTPもWebドライブ(WebDAVね)も、普通のファイルと同じように開けてしまう。 ついでに、つい最近アップデートして、Leopardにも対応して、見かけもかなりかっこいい。 数あるファインダーの置き換えソフトだが、僕はこれを一番に推す。 シェアウェアだけど、これだけいいもの作ってくれたら当然買わなければ、作者に悪い。 さらには、最近でたエレコムのUSBメモリがWindowsでもMacでも使える暗号ドライブソフトを用意してくれている。 これによって、普段使うデータを全部USBメモリに入れて持ち歩いて、Macのある場所でもWindowsしかない場所でも、マシンさえあればどこで仕事ができてしまう。 おまけにおとしても安心だ(笑) 少しずつ、WindowsとMacの境界が低くなってきているので、どうしてもMacじゃないと!という部分も少ないと言えば少ない。 ただ、最後のフィーリングはMacの方が上。 微妙なストレスがなぜか少なくて、体にどんどんなじむ感があるのが不思議なところ。 というわけで、MacBook Airお披露目はできなくなるかもしれない。 そのときは、僕がものを大事にする気持ちを思いだして衝動買いを踏みとどまったということになる。 さて、どうなるかな。
水面下は見せないのが「粋」
僕は池波正太郎が好きで、彼の書く江戸文化はすごく好きだ。エセイなんかを読んでいると、80年代に東京に残っていた江戸の名残から、江戸時代の姿を思い浮かべている池波さんの姿が思い浮かぶ。 隅田川のほとりに立って秋山大治郎と佐々木三冬の会話を再現したりしていた気がする。 相方の住む東京の家を貸してくれた不動産屋の親父は「俺は根津の鬼平だと思ってる」と江戸言葉で語る。実際、彼のしゃべりは、「あんた、これ、わかる?(ぱん、とここで机を打つ)お、うれしいねえ、わかるかい・・・・」と、僕の中の江戸っ子そのままだ。 で、そんな江戸っ子の粋は、やっぱり自慢したいものを表には出さないこと。 目立つところで自慢するのはかっこうわるいのだ。 さて、現代は、と見れば、ITの世界は最悪だ。 最新のMacProが発売されたが、相当早いようで、もはや僕には何がいいのかよく分からない。たとえば、amazonのこれ(Apple Mac Pro MA356J/A)を見てみると、とにかくCPUが早くて、メモリもかなりあることはわかる。グラフィック性能も最新だけによいらしい。 昨年のPC界の話題もVistaやLeopardといった、新OSの発売が一番大きなニュースだった。 コンピュータ系の雑誌を見れば、新しいOSでは、アイコンがきれいになったり、ファイルの検索ができるようになったり、などなど、新しい機能の紹介がたくさんだ。 が、それがいったいどうしたというんだろう。 僕はたぶん、そんな機能使わない。 これ読んでいる人は、パソコンって何に使ってるかな?
- ワープロ
- 表計算
- パワーポイント
- インターネット
- メール
こんなところかな? 僕が言いたいのは、「何に」使っているかであって、「どんなソフトを使っているか」じゃない。 ワープロソフト使って何している?論文書き?年賀状作成?まあ、そんなところかもしれない。 で、OSが新しくなって、年賀状書きの何が便利になると思う? いつも使っている年賀状ソフトがVistaに対応しなくなったから、新しいの買わなくてはならなくなるぐらいのことではないだろうか。 たいていの便利な機能は、最初に見て使って、やがては飽きて使わなくなる。 要するに年賀状を書くためには、レイアウトのサンプルがいくつかあって、それを好きなように差し替えられて、プリントアウトするときにずれたりしなければ、まあ、それで十分だ。 新しくなって、おまけの絵が最新になってたら便利だし、郵便番号検索が最新の郵便番号に対応してたら便利だろう。 文書作成の場合には、図表を貼り込んだときに、次のページに逃げたり、連番を適当に打っていたら、勝手に番号をつけるだけではなく、インデント(字下げ)も変えて見栄えを悪くするような問題がなくなればいい。 僕らが本当に欲しいのは、「パソコンを使って何ができるようになったのか?」だ。 僕らに必要な新しい機能が加わっていれば、新しいOSを買う。 もちろん価格が妥当である必要はある。 だいたい、OSなんてものは、ちゃんと動きさえすれば何でもかまわない。 僕らが使いたいのは、OS上で動くワープロや表計算などのソフトであって、それもそもそもはソフトを使ってやりたいことがあるから使う。 新OSの新機能ラッシュを見ていると、なにか勘違いしてないか?といいたくなる。 見かけの機能だけを喜んで報道する雑誌も程度が低い。 何が必要で何が必要でないかは人によって違う。 もっと軽量で、必要なものだけを変えるようなOSが出てこないだろうか。 オープンソースで作られているLinuxを使って、そういうものを作るのも良さそうだ。 皆さんも、少しLinuxの世界を体験して見てはどうだろう。 (最近のLinuxは、最初から結構なんでも入っている。個人的には、Ubuntuが使いやすいと思う) そもそも、存在を主張するOSというのは、ペンと紙だけにこだわって中身をまったく書かないようなライターと同じだ。 ペンや紙に何を使ってるかなんて、どうでもいい。要は、書いた文章が良ければ評価されるし、悪ければ無視される。 そういえば、執筆の背後に、どれだけ取材したかもライター(学者も)の場合、ほとんど評価されない。 そんなライターの潔さをOS業界も見習ってはどうだろうか。 あくまでも、新機能はみんなが知らず知らずのうちにPCを使っていて便利になるような場所を中心に追加していく。 江戸の粋の世界だ。
父のいない正月
今年は相方に無理を言って福井の実家で正月を迎えた。 けれども、実家には母だけで、父は不在だった。仕事で新潟に滞在していたのである。 父の仕事は、食品関係だ。 最近はスーパーが1月1日から開いていることが多く、福井に帰るだけの休みが取れなかった。 僕がこどもの頃に毎年正月を迎えるたびに望んでいたことというのは、お年玉をもらったらすぐにでも買い物に出かけたいということだった。 せっかくの休みなのに、何で家にいなきゃいけないんだ、どこかに遊びに行きたい、とも思っていた。 けれども、当時は正月に店なんてどこも開いておらず、3日ぐらいになってようやく開く店があるという程度だった。 21世紀の今、僕の望みが実現して、正月出かけると、たいていの店は開いている。 けれど、一緒に行くべき家族は家にいない。 正月のスーパーに行ってみると、おどろくことに、おそうざいもちゃんと販売されている。 パートのおばちゃんが、奥でおそうざいを作っていたり、魚屋さんが魚をさばいていたりしている。 普段よりは品目は少ないのかもしれないが、普段と大して変わらない営業状態だ。 スーパーが開いているということは、父がそうであるように、客の目に触れない場所で、納入業者もまた製品の製造や納品などでゆっくりと休みが取れないことを意味する。 元日に家にいない大人というのは、消防士や警察官、警備員、あるいはお寺や神社関係などの特別な仕事でうちは関係ないと思っていたのに、いつのまにか、うちにも影響が出ている。 考えてみれば、僕が正月したいと思っていたのは、あくまでも「家族ででかける」ことであって、一人で出かけることではないし、家族が一緒にいれないのであれば、そもそも店なんて行かなくてもよかった。 現状を見てみると、僕のこどもの頃の表面的な願いはかなえられているが、本当に願っていたことは、かなえられなくなっている。 僕たちの人生で、同じようなことはよくおこる。 「お金持ちになりたい」ことを望んでいるように思っていても、実はそれは、「お金があれば、家族と一緒の時間をすごすゆとりが得られるはずだ」と思っていたのかもしれない。 本当は、家族と過ごす時間を得るためなら、お金はなくても良かったはずだ。 現実には、お金を得るために、逆に家族との時間を極限まで削らなくてはならないはめになっている人が多い。 何か望みを持ったら、本当にそれを望んでいるのか、それが実現したらなにがいいのか、一度深く掘り下げて考えてみるべきだ。 最近話題の、プラスチックのリサイクルもそうだ。 目先の問題としてプラスチックが燃やされているかどうかは、本当のところはどうでもいい。 僕らが今プラスチックを分別することで、この世界が持続可能な社会に向かうのかどうかこそが大事な点だ。 「ごみ問題が問題なんだって」と聞くと、すぐに「じゃあリサイクル!」と飛びついてはいけない。ごみ問題がどうやったら解決できるのかをよく考えて、今やれることの中でリサイクルが一番よい方法ならそれを進めればいい。 ことわざに、急がば回れという言葉がある。 本当の目的を達成するには、少し遠く見えるかもしれないけど、解決っぽいことに飛びつくのではなく、まずは本当の目的につながる道を見つけることが大事だということだ。 さてさて、昨今の正月営業の問題はどうすれば良いのだろうか。 一度営業を始めてしまった店が、自主的に営業をやめることは難しい。 僕らも初売りが正月しかやっていないなら、いくしかない(笑)。 いっそ、政府が規制したらどうかと思うのだが、どうだろうか。 正月とお盆はみんなで休む週。 ゴールデンウィークは、みんなが遊ぶ週。 なんて、決めてしまえばすっきりする気がする。
2008年はハチドリの年
あけましておめでとうございます。 仲良しの中村さん曰く、今年はハチドリの年だそうです。 ハチドリの物語はもう皆さんご存じでしょうか。 燃えている森でたった一羽、一滴ずつくちばしで水を運んで火を消そうとするハチドリの物語。 もしご存じない方がいれば、僕に直接聞いてくださいね。 今年は、ナマケモノ倶楽部の発行したハチドリの物語の本(のパート2)を100冊、みんなに配ろうと思っています。 今年はこれまでに生まれたハチドリが、水を運び始める年になりそうです。 その中での僕の役割は、自分でも水を運びながら、「ここに落とせば、火が弱まるよ!」ってみんなに伝える役割です。 ばらばらに行動していては消えない火も、みんなで集中すれば消すことができます。 第一約束期間に入った温暖化でも、ごみ問題でも、自然環境の問題でも同じです。 みんなが自然に力を合わせるようにコーディネートしていけるような役割が今必要じゃないかなと思っています。 今年は、個人の生活での取り組みを社会を変えていく取り組みにつなげていくような仕組みを作っていきます。 大学院に入ってきたときからずっと計画していた環境政策の研究所、今年は本腰を入れて設立に向けて動き出します。 今までは自分一人でやろうとしていたのですが、やはりそれでは自分の時間の制約が大きすぎてなかなか進まないようです。 今年は、僕以外に一人か二人、スタッフを見つけて動かしていきます。 そのためには、3月頃までには最初の一人に出会いたいところです。 環境政策の研究所は、みんな(支援者、メンバー)が出し合ったお金で、持続可能な政策を提言していく団体です。 政治活動からは中立的な地位を保ち、われわれの政策を採用したいという政治家がいれば、どんどん使ってもらうことにします。 特に、地方のごみ問題と温暖化政策を中心に提言していく予定ですが、対象とする分野は今年出会うスタッフ次第で変わっていきそうです。 われわれ独自の政策だけではなく、良い政策を作っている団体があれば、それも併せて紹介していく予定です。 応援したい、メンバー(会員)になりたいと思った人は僕の活動をぜひお手伝いください。
生ごみたい肥化プロジェクト
まがりなりにもマクロビオティックをやっていると、生ごみはほとんどでない。 お茶がら、コーヒーかす、タマネギの皮ぐらいが主な生ごみだ。 それでも、生ごみのたい肥化には興味がある。 今までにも何度かトライしてきたが、今度は、EM菌を使ったたい肥化に挑戦することにした。 生ごみを肥料にする方法には簡単に分けると、4つある。
機械を使う ミミズたい肥化 空気を通しながら行う 密閉容器を使う
機械を使う方法は、単なる乾燥機だったりするばあいもあるし、電気を使うので今回はパスだ。 ミミズを使う方法が一番やりたいのだが、ごみが少ないとミミズ君達が餓死してしまうかもしれないので、今回はパス。 空気を通しながら行う方法は、段ボールコンポストなどと呼ばれる方法だが、時期的に微生物が不活発な時期かなあと思ってパス。春になったら、これに切り替えたいところ。 ただ、虫(アメリカミズアブ・・・つまりは小バエ)が発生したりもするので要注意。 そんなわけで、密閉容器を使う方法を今回は採用した。 とりあえず、20リットルのEMたい肥化容器とEM菌を購入。 ジャガイモの箱から、傷んでいたジャガイモを放り込み、3日分ぐらいためておいたお茶がらを入れた上にEM菌を振りかける。 これだけだと、バケツの真ん中にちょろっと生ごみがある程度。 ごみが圧倒的に足りない! 仕方ないので、新聞紙を少ししめらせて投入。 たぶん、紙も分解はするだろうし、全体を多少なりとも湿気させておくと分解が早いかなと思う。 ちなみに、EM菌というのは、その辺にいる微生物のうち、有機物の分解力が強いものを特に培養したもののようで、米ぬかに培養したものを販売してくれている。 慣れてきたら、自分で土着菌を捕まえてきて、培養するのも楽しそうだ。 が、それはもう少し先の話になりそう。 ごみは本当に出ないので、少し土を加えておいた方が良いかもしれないなあと、またバケツをのぞきに行って考えてしまった。 せっかくの生ごみ処理バケツ、ちゃんと機能して欲しいんだけどなあ。。。 ちなみに今日は、チキンの骨を投入。