アプリケーションはやっぱりパソコンにインストールしたい

MacBookAir、せっかく買ったのに、まったくさわれていません。 到着直後に電源入れてアカウントの初期設定した以降は、電源すら入れていない状態です。 あ、普段持ち歩くカバンには入れてみました。ぴったり! さて、Macにどんなソフトを入れようかなって考えるのですが、とりあえずないと困るものとしては、EmacsとTeX、GohstScript。 MySQLとRubyも必要だしRailsも欲しいけど、Macは標準で入っているからわざわざインストールしなくてもいいから楽です。 ワープロと表計算は?といえば、最近、Google Appsというものができて、ネットにつながってさえいれば、ワープロも表計算もできてしまいます。 さらには、チームで仕事するためのツールもグーグルからリリースされて、ますます自前のソフトがいらなくなりそう。 でも、僕はたぶんどれだけネットが充実しても自分のマシンにソフトをインストールします。 今のWebアプリケーションの流行とシンクライアントの流行は、90年代半ばに流行りかけたハードディスクやアプリケーションを自前で持たない端末のことを思い出します。 当時の先輩にどう思うか聞かれたので、「まあ、流行らないでしょうね」と答えました。 当時と今はPCの技術もネットワークの利便性も全然違うのですが、それでも僕は同じ答えをします。 おそらくWebアプリケーションというのは、アプリケーションを制作し配布・販売する側の論理からできています。 自分たちの管理している様子の分かったコンピュータではうまく動いても、各人の持つコンピュータの環境は非常に多様なので、動くかどうか予想しきれないのです。 それをすべてサポートしようとすると、開発コストが膨大になってしまいます。 Webアプリケーションのもう一つの利点は、違法コピーを防ぐことができるというものです。 管理者側にとっても、個別にインストールしたソフトほどサポートしにくいものはないですし、バージョンアップ時はほんとうに大変です。 まあ、そんなわけで、アプリケーションを持たない端末は、ソフトの販売者と会社のシステム担当者にとって都合がいいものです。 利用する側はどうかといいますと、インターネットが切れるリスクと隣り合わせになってしまいます。 端末のバッテリーはあるのに、ネットがつながらないから仕事ができません。 今のネットワークはそんなに信頼できるものなのでしょうか? 正直、障害があまり起きていないし、警鐘も鳴らされていません。しかし、それだけに一旦何か起こったときの深刻さは想像もつかないものになるのではないかと感じています。 そういうリスクを日常業務で抱えたい人はいるでしょうか? 現状、ソフトを買ってインストールすればネットにつながるかどうかなんてほとんど関係ありません。 そういう意味で僕はWebアプリケーションは普及しないだろうし、普及されると利用者にとっては大変なことになります。 Webアプリケーションはネット上におかない方がいいのですが、チームで利用するデータをネット上におく利便性は確かにあるでしょうね。 相手が不在でも、ネット上におかれているデータを閲覧・編集すれば仕事が進みます。 ネットにデータをおくようになって、仕事の生産性は飛躍的に上がるでしょう。 アプリケーションとデータは求められている役割が違うことからこういう違いが出ます。 これからも、いろいろな論理で利用者の利便性が必ずしも上がらないような変化って起こると思います。 「新しい」とか「今までにない」というだけで魅力的に感じるのではなく、自分の仕事を楽にしてくれるのかどうかを選択の観点として持ちたいものです。 そうそう、MacにはFirefoxを入れなければなりませんでした。Safariが確かにあるにはあるのですが、なんとなくFirefoxの方が好きです。