スローな学びの時間2009開催決定しました

2006年から実施している「スローな学びの時間」、今年もやります。 月に一回ぐらいのペースで、一年間続けていく予定です。 第一回目は、「エコライフがつくる未来の社会と経済」というタイトルで話をします。 今年は、月に一回の「お話会」に加えて、「話し合いの会」を用意する予定です。 お話会で話しを聞いたら自分も語りたいという気持ちが出てきます。 お話会はそういう気持ちをじっくりと醸成する時間、そして、今回用意する学びの時間はそういう気持ちを解放する時間です。 できれば、お話会を聞いたうえで、話し合いの会にご参加下さい。 いずれも場所はカフェスローOSAKAです。 18時半:会場 19時 :開始 20時半:21時まで質問をしたり感想を言ったりする時間 料金は1000円+ワンドリンク。 食事もご用意しています。(季節のプレートは要予約です。) 今年の企画内容とスケジュールについての詳細は続きをご覧下さい。 2009年の予定は次のような講座を予定しています。 これまでと比べると、少し具体的な環境問題も紹介するようにしました。 ときどきはゲストをお呼びして、スペシャル企画をやっていきたいですね。 1.エコライフがつくる未来の社会と経済(2/12) 2.いのちを大切にする仕事と企業(3/5) 3.お金と時間を未来づくりに活かす使い方(4月上旬) 4.食べ物から変わる世界とのつきあい(5月上旬) 5.地球温暖化とうまくつきあう方法(6月上旬) 6.<キャンドルお話会>エネルギーを実感し、選ぶ(7月上旬) 7.身近なのによく分からないごみ問題(8月上旬) 8.スローな政策作り(9月上旬)

ごみが燃料になる自動車(GIGAZINEより)

たまにGIGAZINEとか、Slashdot.jpを見るのですが、割りとこの手の人たちもエネルギーネタは好きなようです。 今回は、GIGAZINEでごみをガス化して燃料にする装置を組み込んだ自動車が紹介されていました。 有機物を高温で燃焼してガスを発生させて、それを改めてエンジンで燃焼させるようです。蒸し焼きにして発生するガスはほとんどが天然ガスに近いガス(つまりはメタン?)のようなので、天然ガス自動車のエンジンにこのガスを投入すればよいようです。 ただ、画像を見ても分かるように、コンピュータでガスと空気の割合を調整するなどなかなか凝ったことをしていますね。 ゴミを燃やして走るように改造された自動車 - GIGAZINE. 日本だと規制が厳しくて許可されそうにありませんが、こういうの見てると、「細かいこと言うな!なんかよさそうなことやってるんやからほっといてくれ」と言いたくなります。 新しい目を摘むような規制はできるだけやめにして欲しいものですねえ。 しかし、こういう車を見て、バックトゥザフューチャーが出てくる当たり、GIGAZINEの人、年齢不詳?という感じ。僕よりだいぶ若いはずやけどなあ。

サイトをNucleusからWordPressに移行しました

一念発起して「ときどきエコ」を管理しているツールを変えました。テーマも以前から利用しているものに近いものを探して入れてみました。 移行作業はだいたい2時間ぐらいで終了。 念のために、以前のページも残してありますが、しばらく使ってみて問題がなさそうなら削除してしまおうと考えています。移行方法 あまりにも簡単なので書くまでもないのですが、まずは、MovableType用の移行ツールを利用して、Nucleusからデータをエクスポートします。 エクスポートしたデータはテキスト形式でダウンロードされるので、これをまず開いて、編集します。 今回は気楽にやるために、旧サイトのURLをすべて保存先のURLに変換しました。これだけやっておけば、リンクはもとより、画像もきっちりと移行できます。 保存用においてある旧サイトの方は、管理ツールの「グローバル設定」でURLを修正しておきます。 新サイトの設定 次にやる作業は、WordPressのインストールと設定です。インストールは、ファイルをアップロードし、DBを作成して、アップロードしたページにアクセスすると、後は簡単に終わります。5分でと言われていますが、本当ですね。 次は、WordPressで導入したプラグインまとめを参考にしてプラグインを導入していきます。全部一緒というわけでもないのですが、つまみ食いがてらインストールしました。GoogleAnalyticsは使ってなかったのですが、今回を機に利用開始しました。 WordPressのプラグインインストールは強烈に便利ですね。管理ページからプラグインを検索して、インストールボタンを押せば一発です。セキュリティ上の問題とかあるのかも知れませんが、管理ページのパスワードを破られることがなければまあ大丈夫なのかなと感じます。 コメントスパム対策として、Akismetは利用することにしました。こちらはWordpress.comにアカウントを作ってコードを表示させます。Create Accountして、送られたメールの中にあるリンクをクリックすれば、確かそのページにAkismet用のコードが表示されているはずです。 テーマは、公開されているものから、以前と似た色合いのものをダウンロードしてインストールしました。いずれ時間を見てカスタマイズするかも知れませんが、今のところはあまりいじる時間もないので、とりあえずデフォルトのままです。 だいたいこんな感じでサイトの移行・設定が終わりました。 最近は、時間を節約するために、自分のWebサイトでツールを使うのを極力やめようかと思っているのですが、これだけ楽だとそれほど管理の手間も苦にならないですね。

2009年もよろしくお願いします。

ときどきエコを訪問して下さっているみなさま、2008年はお世話になりました。 2009年はもう少し書き込みを増やしていくつもりです。 よろしくおつきあい下さい。 2008年は、「100年に一度の大不況」「不測の事態」と口をそろえて言うエコノミストを見て、自分もその一員であるかと思うと、なんだか自分の仕事が嫌になりました。 以前から2008年初頭までの状態はバブルだって言われていたし、信用力のきわめて低い人への貸し付けに始まるサブプライムローンは非常にリスクが高いということも自明のことでした。 そして、これからの不況、ほんとうに1920年前後の不況と比べてすごいのか?あるいは、その前に同様の不況があったのか? 明治維新からまだ140年ぐらいしか経っていないのに、いかにも何度も同じようなことが繰り返して言いるかのようにいう軽々しさがばかばかしく思えます。 今大事なことは、現在の不況を乗り切って、あの誰もが好況を実感できなかった日々に戻るのではなく、これからどういう社会を作りたいのか、みんなで考えることです。 数ヶ月レベルで行動する緊急対策は大事ですが、同時に長期的な視点での議論を進めないと、何も残りません。 景気対策と新しい社会への移行を同時に進めるような公共支出こそ今は大事だと感じます。 僕は、これからの世の中、地方での雇用をしっかりと作っていくべきと考えています。 農業をやりたい人々が暮らせる社会、地方で手に職を持った人が暮らせる社会、都市にさまざまな財を供給するための産業が成り立つ社会を目指すことが望ましいと思います。 2009年は、こういう社会を実現するための政策を提言していくことをこのサイトの主な目的にしていく予定です。

具体例と具体的なこととの違い

先日ゼミに、キャリアセンターの職員に来てもらって、就職セミナーを開いてもらった。 キャリアセンターというのは、近大の就職部のことで、なかなか有能な人材が揃っているところ。 ゼミの時間を一時間つぶす価値があるなあといつも思う。 それはさておき、学生のエントリーシートを見てもらって、センターの方が一言。 「具体例と具体的ということは違う」 なるほど。。。 僕も講演の時についつい具体例を求められるけど、極力具体例は出さないようにしている。 具体例って、結局人のやっていることで同じことを別の場所で、別の人がやったら、同じ結果が出るわけではないから。 エントリーシートも同じなんだということに気づいた。 そもそも、学生の書いたものを見ていると、具体例が自分の言いたいことを裏付けるように対応していない例も多い。 具体例を書いているから、なんとなくわかりやすく上手に書けた気がして、そこで満足してしまうのかも知れない。 あえて具体例を出さずに、わかりやすく伝える能力ってとても大事だ。 もちろん、すでにわかりやすい文章に、そのことを象徴するような具体例が入っていればなおいいし、具体例自体が説明しようとしていることをちゃんと証明できているなら言うことはない。 が、第一歩は、具体例を使わずにわかりやすく書くこと、だ。

気候ネットワークのブログがおもしろい

仲良しのNPO、気候ネットワークさんが現在開催されている気候変動枠組条約の会議をレポートしています。 硬いタイトルとは裏腹に、楽しい現地レポートが続いています。 できればこの調子で続けて欲しいですね。 気候変動の国際交渉 たぶん、これから交渉がかなり厳しい状況になると思うので、その分、楽しさも伝えて欲しいな。 厳しい方は、別にKIKOなどがありますしね。 ブログ読んで、気候ネット、応援してもいいなと思った方は、ボランティアでも資金でも応援してもらえるとすごく助かります。

オバマと京都議定書

オバマ米次期大統領が、一部の連邦知事で開催する世界気候サミットに送ったビデオレターによると、やはり米国は京都議定書には戻ってこないようだ。 実際のところ、1990年レベルから15%以上増えてしまっている現在、今さら7%削減の約束を果たすのは難しいのだろう。 2050年までに80%削減という目標は先進国で一致した目標は確認された。 ただ、2020年までに1990年レベルに削減と言うことだから、ブッシュの言う2025年までに伸び率をゼロにするという話よりはかなり進展しているものの、大きな問題をはらむ発言だ。 現在、世界は2013年以降の第二約束期間の議論をしている。 国際社会が目指すスケジュールでは、12月に開催されるポズナン会議、来年のコペンハーゲンで数値目標の大枠を決めることになっている。 つまり、数値目標はまだ決まっていない。 第二約束期間の目標は先進国については少なくとも第一約束期間よりも厳しくなるはずなので、1990年レベルと同等ということはあり得ない。 つまり、今回のオバマ発言は、世界で今交渉しているレベルには大きく届かない目標を提示して「私は環境問題に積極的だ」と言っているに等しい。 同時に今後の交渉において削減に消極的な態度を見せつけたことになるという、今回の発言の意図とは逆効果を生んでしまう可能性もある。 なんとなくオバマ次期大統領には期待しているだけに、もう少し考えて発言した方がいいんじゃないの?と思ってしまう。 これが詳細に分析して用意した発言であれば、かなり失望させられる発言だ。 第三の可能性としては、京都議定書に背を向けたブッシュの政策がもたらす温室効果ガス排出量が、4年のオバマの任期では取り返しがつかないことになっているということも考えられる。この場合は、オバマの発言はかなりがんばったという評価になるだろう。 米国の動向については、もう少し情報を待たなくてはならないようだ。 手始めに連邦キャップ・アンド・トレード制度を導入する。そして温室効果ガスの排出量を2020年までに1990年水準までに削減、そして2050年までにさらに80%削減するために、毎年厳しい削減目標を設ける。さらに、クリーンなエネルギー未来を構築しようと努力する民間部門へ毎年150億ドルを拠出する。これにより、輸入石油への依存度低減、安全保障の改善、国内産業の転換、大量雇用創造による経済危機脱出が図れる。 オバマ次期大統領、超党派知事の気候サミットにビデオメッセージを送る

人前で話すNGその4:主張が表に出すぎる

先日から続いている人前で話すときに見かけられる悪い癖の4つめは、主張が表に出過ぎて、論理展開ができていない、です。 これはまあ、論外と言ってしまえばそれまでなんですが、いくつか亜種もあります。 もちろん、発表する以上、自分の主張があることは大事なことで、それがない人もまた、論外です。 でも、主張をどこまで出すかは慎重に考えるべきことです。 押し出しが強すぎると聴衆が引いてしまうし、弱すぎると、「この人、何が言いたいんだろう?」となってしまいます。 さて本題。論理展開ができない人の亜種を3つ。 亜種その1:「今はそんなことより、言いたいことがあるんです!」 気持ちは分かるのですが、そういうのは別の場所でやりましょう。 むしろ、その主張がちゃんと根拠を伴ったものなのかを検証する場として研究発表の場を使うとよい気がします。 亜種その2:「部外秘の情報なので、根拠は出せません」 すくなくとも、研究会への参加者を信頼できなければ、研究会で発表すべきではないでしょう。 また、最終的な発表時に、データの出所をきちんと示せないというのは、学術研究とは言えません。 個人的には、例えば「国の機関との特別なコネで普段でない情報を出してもらって研究をした」というのも、学術研究としては認めるべきじゃないんじゃないかなと思っています。 誰でもアクセスできる情報を元に研究するからこそ、研究手法を検証できます。 ただ、ヒアリングやアンケートなどでデータを入手するばあいには、その結果の報告自体が一次資料であり、研究成果でもあるので、この限りではありません。 亜種その3:「どうせ分からないだろうから、詳しく説明しない」 「私の話は高度すぎて、伝わらないだろうから、結論だけ話すよ」、とでも言いたいのでしょうね。 過程をきちんと説明できないものは、研究とは呼べません。 百歩譲って、おもしろい主張だと思っても「仮説」の域を出ないと言わざるをえません。 この手の人は、確かに詳しく話してもらっても意味が分からないことが多いです。 自分にしか分からない根拠で結論を導いた=「ひらめき」を人に伝えることなんてできないと思っているのかも知れません。 しかし、いくらすばらしいひらめきがあっても、それをみんなに分かるように、後から検証できるように過程を埋めていくのが研究です。 その辺り、研究の意味をはき違えていると言うことかも知れません。

人前で話すNGその3:パワーポイントが読めない

先日から続いている人前で話すときに見かけられる悪い癖の3つめは、パワーポイントなどのスライドの文字が見えない、です。 こういうことが起こるケースとして、主に二つのパターンがあります。 一つ目は、論文などワープロの画面をそのまま映し出すパターン。こちらは論外ですね。 二つ目は、一枚のスライドにものすごくたくさんの情報が詰め込まれているケースです。これは実はその2:すべてを話そうとするのバリエーションで、すべてを書こうとするときに陥りがちな問題です。 確かに、パワーポイントってレイアウトがやりやすかったりして、ついつい書き込んでしまうのはよく分かります。 そういうのって配布用にはとてもいい資料になります。 でも、配布することとスクリーンに映すことには別の目的があります。 スクリーンに映すのは、今話していることを理解しやすくするためです。配付資料用にと作ったものを映し出す必要はありません。 (逆にスクリーンに映したものを配布するのはありかなと思います) 最近は、「パワーポイントがないとプレゼンできない」という人がちらほらいますが、そういう人に限ってプレゼンは下手です。 やはり、どういうツールを使っていても、相手を見てちゃんと話すことが重要なことには変わりがありません。 そもそも、スクリーンには、今話していることを直感的に理解するために必要な図や、全体での位置づけを理解するための項目をあげるべきです 話を聞いている人の理解を助けるためのサポート役がスクリーンです。 どうしても配付資料を画面に映し出したいばあいには、「この資料で読むべきポイントはここですよ」と、示すために使うという程度ならよいと思います。 プレゼン作成時の工夫や効果もできるだけ削り落とした方がよいでしょう。 僕はMacのソフト(Keynote)のよさを宣伝しようと思って細々とイフェクトを入れることがありますが、慣れている人の前では、ほとんど使いません。 細かいところでは、クリックするたびに次の項目が出るという効果などを観客の興味を引きつけようと、ついつい使ってしまいますが、これも話が長引いているときには、 「じらしてなんかほしくないから、さっさと終わってくれ」 と、逆効果です。 箇条書きのばあいには、今全体のどこら辺かイメージできる工夫もあった方がいいかもしれません。 インパクトを与えるために、プレゼンをやるならいっそ、高橋メソッドまでやってしまってもいいのかなと思います。

管理職の日常

10月から管理職になりました。 今までと違うのは、水曜日が特に忙しくなったこと。今は後期が始まったばかりというせいもありますが、水曜日が毎週大変です。 今日(15日)は、昼の12時から18時半までずーっと会議でした。 会議のたびにお茶が出るので、なんだかおなかがちゃぷちゃぷです。 とりあえずお願いして、委員会を二つ減らしてもらいましたので、来週からは少々ましになるかな。 でも、高校への出前授業をコーディネートする委員会があるのだけど、これが実は管理職よりもしんどい理由かも。 それはさておき、管理職(学科長)になって二週間、だいぶ慣れてきました。 二年間ならなんとかつとまりそう。 なんといっても、みんなが協力してくれるのがいいですね。 というわけで、これからの総合経済政策学科の動きにも注目してくださいね。