家電リサイクル法の課題は、対象品目と料金の徴収時期

容器包装リサイクル法に続いて、家電リサイクル法の改正論議が始まりました。 今回のポイントは、対象品目を現在の4品目から拡大するのかという点と、リサイクル料金をいつ徴収するのかという点です。 朝日新聞の記事では、現在後払いのリサイクル料金の徴収を前払いにすることで、不法投棄を減らせるそうです。ただ、家電は数が多いので管理が大変だという問題があります。 この記事にもありましたが、家電の不法投棄、個人がやっているよりも業者がやっているほうがよほど多いんですよね。 最近、町をよく走っている「電気製品、バイク買います」っていう業者とか、リサイクルショップ。 もちろん大半は良心的な業者なのですが、中には、使えるものだけ回収して、残りは山なんかに捨ててしまう業者もいるとか。 先払いにすると、リサイクル業者はただで家電を引き取って、引渡し所に持っていくだけだから確かに不法投棄は減らなくなります。 でも、使えるものの一部は輸出されることになりますので、その分は先払いを受けたリサイクル協会のもうけになりそうです。 リサイクル協会ってのは、要するにろくに仕事もしない天下り団体だから、そこが儲けるのはなんだか腹が立ちますね。 そもそも、すでに出来上がった後払いシステムを先払いにするのはコストがかかることです。 まずは、協会が責任を持って、違法な業者の不法投棄を取り締まる方法を考えるべきではないかと思います。 現状では、本当に後払いではだめなのか、ちゃんと努力をしていない状態にしか思えません。 2点目の論点の品目の拡大について。 今は薄型テレビが対象になりそうという話です。 それ以外の品目はどうなるのか?とおもいきや、パソコンは実はすでに改正リサイクル法のほうで先払いシステムでリサイクル料金の徴収が行なわれています。 なんで家電リサイクル法の改正をしなかったんでしょうね。 しかも、家リ法が先払いシステムになったら、おんなじシステムを別の法律で実施するなんて無駄なことにも。 ここも一本化できないか議論して欲しいところです。 Asahi.com:家電リサイクル法改正論議スタート

六ヶ所村、こんなことも分からないのに、「安全対策万全」?

毎日新聞ニュースによると、今年3月から実質稼働している青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で、作業員の体内被曝が相次いでいるという。 放射性物質が拡散する恐れはないとして、作業員にマスクの着用を求めていなかったところ、実際には作業員の体内から放射性物質が検出されたということだ。 まあ、そんなもんでしょうね。 どんなプラントでも建設してから安定して稼働するまでは、手探り状態で調整に調整を重ねて安定させるものです。 逆にいえば、稼働実績がないプラントを安定して運用するためには、ものすごく大変な作業が待っています。 メーカーも、「やってみないと何がおこるか分からない」状態だと思います。 そういうことも含めて、一般の人々は、六ヶ所村の工場止めてくれ!って言っています。 でも、国は、「安全」の一点張りです。 本来は、「xxxぐらいのリスクはあるが、それを上回る利点がある。悪いが、yyyの人は犠牲になる可能性もあるが、日本のためだ、仕方がない。国民もそのリスクを覚悟して納得してくれ」といって説得すべきです。 「安全だから大丈夫。これは国策だから、あんたたちが文句いうような問題じゃない」 という態度はほんとうに、国民を馬鹿にした態度だとしかいえないです。 首相、大臣はもとより、経産省の担当者も、今から賠償金、ちゃんと自腹で支払う覚悟をしておくべきですよ。 その頃には自分は担当者じゃないからとはいわせたくないですね。 体内被ばく:日本原燃を厳重注意 経産省が防止策求める

望まれない風力発電の建設はやめようよ

大型風力発電は必ずしも環境によくないというのはちょっと考えれば分かることだ。 デンマークやドイツの田園・丘陵地帯で大きな風車がぐんぐん回っている光景を見ると、心がおどる。羽が一回回るごとに、すこしずつ環境が良くなっていく。 そんな気がする。 同じ思いを持つ人たちが日本にも風車を導入しようと努力してきた。 残念なことに、そういう風車の建設に、地元から反対の声が上がりはじめている。長野県や島根県がその代表例だ。 日本にはヨーロッパのように偏西風が年中吹くような場所はなく、比較的風が安定して吹いて大型の風車を設置できるのは、山の上になってしまう。 風車を建設するために、山を切り開いて道路を造り、資材を輸送する必要がある。風車から送電線まで電線をひく必要がある。 風車の周りはある程度開けた場所である必要があるため、木々を伐採する。 おまけに、風車の建設候補地は、美しい景観で有名な場所だし、風の通り道だから渡り鳥の渡りのコースにぶつかっているケースもある。 ヨーロッパと日本の事情がもっとも異なるのは、風車の建設を決定し、風車から収入を得るのが地元の人なのか、都会の企業なのかの違いである。 地元民であれば、風車を建てることの是非について、景観や自然環境のことも考慮して決定するだろう。 けれども、都会の企業はそんなことまったく考えない。 はっきり言うと、儲かればいいだけだ。 「風車は環境にいいんだから、それでもうかっても別に悪いことをしているわけではない。むしろ地球環境のためにやっているんだ」 という、環境免罪符を振りかざす。 環境問題って、エネルギー問題や温暖化が解決できればそれで十分じゃない。 「環境十全性」という言葉があって、一つの環境問題を解決するために、別の環境問題のリスクをあげることは避けなければならないという考えだ。 地元から反対の声が上がっている地域での大型風車の推進者には、原子力発電を「温暖化にいいから」としゃにむに進めようとしている人たちと同じ香りを感じる。 風車も、誰がどのように建てるかによって、評価が変わってくる。 我々もそういう目できっちりと検討しなければならない。 風力発電の功罪探る伊那でシンポ 風力発電をやめさせる会が入笠山周辺で勉強会 環境の世紀:風力発電三者三様

サーバの引っ越し

紆余曲折を経て、引っ越しました。 まだプラグインがちゃんとはいっていないので問題もあるのですが、とりあえず、運用再開です。 (ドメイン移行まではデザインはなんにもなしです。もうちょっとお待ちください) 今回の移行にあたっては、フォーラムの記述が参考になりました。 なんでも、MySQLが4.0から4.1になって、日本語変換の問題が出るようになっているようです。 レンタルサーバだとmy.cnfを編集できないから困ります。 いちおう、引用しておきます。 _nucleus/libs/globalfunctions.phpのsql_connect関数に mysql_query( ‘set character set utf8’ );行を挿入。_ うちの症状は、以下の2点でした。 1.データベースにはちゃんと入っているのに、Nucleusでみると全部???になる。 2.新しく投稿した記事は化けない。(DBにもちゃんと入っている) やれやれ、プラグイン入れなきゃ。

スローライフ入門:梅を活用する

先週実家に帰ったときにやった仕事の一つが「うめもぎ」。 相方の両親の手伝いで、梅を木からとる仕事だ。 4人で2時間弱作業して30キロぐらい取れたかなあ。 その梅を8キロぐらいもらったので、早速いろいろとやってみることにした。 といっても、愛読書の「きょうの料理」(普段自分から見るテレビはこれだけ)を見ながら、梅干(5キロ)、梅酒(2キロ:半分は黒糖+ブランデー仕込み)、梅シロップ(1キロ:きび砂糖仕込み)という配分にした。 この一週間、(めんどうな作業は相方に任せながら、)いろいろと作業して昨日、梅の漬け込みが完了した。 これから梅酢が上がってくるまで待って、またいろいろとやるのだけれど、なぜか毎年カビが生えるので、今年こそは!と期するものがある。 梅干も梅酒も買ってくればいろいろあるのだが、(材料を買ってでも)手作りのほうがいいと思って、わざわざ漬けることにした。 なんでもかんでもすべて手作りすることは出来ないけれども、梅を漬けることぐらいならすごく簡単だし、出来上がったものはとてもおいしくて楽しめる。 梅酒も梅干も、年を重ねることに美味しくなっていくので、ゆっくり長く付き合えるという楽しみもある。 使う梅や塩(今回は伯方の塩を使った)、お酒、砂糖などもよく調べれば、いろいろなことが分かって勉強になる。 スローライフというか、生活の中に勉強することを入れるような生活としては、手作りライフがおすすめで、梅を利用することはそのための第一歩になる。

工場産野菜の持つ意味

WBSでみた話しだが、岩手の方で、赤系のLEDを使って育てた野菜というのが作られているらしい。 工業製品のようなものなので、年間、気候の変化に関わらず一定の値段で野菜が手に入る。 葉ものやハーブが中心というが、今後ラインアップは増えるはずだ。 野菜というものは太陽の光をたっぷりと浴びて、土のエネルギーを吸収して育つもの、というのは古い考えなのだろうか。 そもそも、天候に左右されて何が悪いんだろう。 おいしい年もあればおいしくない年もある。豊作もあれば失敗もあるだろう。 そしてそれが思い出の一部になっていく。 「あの米が不作でタイ米が流通した年・・・」 「キャベツが高くてお好み焼きが白菜で作られていた年・・・」 工場で作るのに、わざわざレタスはレタスの形をしている必要はない。 彼らが売りたいと思っているのは、「野菜」ではなく、「カロリーと栄養分」だ。 カロリーに思い出なんてない。 せいぜい大食いしたときの思い出ぐらい。 今は消費者サイドの意識の問題もあるので、すぐにはそうはいかないが、野菜工場でサプリメントのような、栄養たっぷりの錠剤が作られる日は近いと思う。 そうなると、今よりますます野菜が売れなくなり、値段も上がる。 もちろんそれでさらに野菜が売れなくなり、野菜農家の経営が立ち行かなくなる。 そんな未来につながっているとすれば、工場産の野菜、あまり歓迎できたものではない。

おば(あ?)さんに負けた

先週の週末は相方の実家に帰って、農作業のお手伝い。 義母の仕事を手伝って、畑に大量に転がしてあるタマネギの茎を少しだけ残してカマで切り取り、袋に入れてトラックに積み込む仕事だ。 だいたい3人で500キロぐらい。 午前中で作業は終わったけど、始めて30分ぐらいで体が痛くて逃げたくなった。 でも、逃げたら笑われるからがんばって終わらせた。 午後は巨大な梅の木のあるところに行って梅を取る。 といっても手で取れる範囲は限られるので、長い鉄の棒で木をたたいて実を落とす。 30キロぐらい取れたかなあ。 そしてその後、たんぼにいって機械では植えられないところを手で植えた。 僕は100本ぐらい植えた程度で、夕食の準備の買出しに相方と出かけた。 久々に普段動かさない体を動かしたので、なんだか気持ちよかった。 問題は翌日。 足は筋肉痛だし、腰も痛い。 えらいめにあったなあと、のそのそと動いていたが、義母はすごく元気で朝からぴんぴんしてた。 なんか孫もいる人に負けるなんて情けないなあという思いでいっぱい。 やはり、農業は体を使う仕事で大変そうに見えるけど、ずっとその仕事に従事しているとある程度体も慣れるのだろう。 それでも荷物が重いとか、休みが取りにくいという問題もあるけど、作付けする作物を自分で選べるという自由はなにものにも替えがたいように感じる。

ちゃりんこがなくなった・・・

いつも駅にちゃりんこをおいているのだが、今日行ってみたらない。 ぐるぐると炎天下、6列ある置き場を探してみたが、見つからない。 あきらめて、今日は歩いて通勤。 考えてみれば別に歩いても大した距離じゃないから、歩くことにしようかな。 むしろ運動になっていいかも。 そもそも、ちゃりんこは、学校と放出駅を往復するために買ったものなのに、こんな近場で使っていては、運動にもならないし、時間の短縮にもならない。 でも、どこ行ったのかなあ。

今後注目される10の環境技術

LiveScienceというWebサイトを見ると、今後注目される環境技術のトップ10が紹介されています。 以下、簡単に紹介しておきます。 10位:折り曲げ可能で、紙にそっくりなディスプレイ  新聞が不要になる。  9位:不要な物質を埋め立てる  二酸化炭素など  8位:植物や微生物に環境を浄化してもらう  7位:屋上緑化  6位:潮の満ち引きや波で発電する  5位:海洋の温度差を利用して発電する  4位:太陽エネルギーの新しい利用方法  3位:水素経済  2位:海水の淡水化  1位:どんなものからでも石油を作る

効率的ということ

「たとえばファーストフード・レストランで食べること、あるいは家庭で電子レンジを用いた夕食をとることは効率的であるかもしれないが、それは人々が「手作り」の食事を準備する場合よりも費用がかかる。効率性が高く価値づけられているので、人々は進んで超過費用を払っているのだ。」 (ジョージ・リッツア(正岡寛司訳)『マクドナルド化する社会』、早稲田大学出版部、1999年、p.233) 家で暇そうに寝そべっている学生はなぜコンビに弁当を食べるのだろうか。 効率的に食事をして、余った時間でなにをするというのだろうか。 後で振り返れば、食べた食事の内容も、そしてそのあとでぼーっと寝そべってすごした時間のこともちゃんと覚えていないだろう。 それが、「時間を節約した」結果。 エンデの『モモ』そのままの世界だ。 経済学者はすぐに効率性を口にする。 効率性が達成されているのはよい社会だ、と。 でも、実際には一部だけが効率的になっているものの、それで余剰となった様々なリソースはちゃんと活用されずに、やっぱり余剰のままなんじゃないだろうか。 この本を読みながら、そんなことを考えた。 もう少し読み進めてみよう。