今週2回目のできごと

今日は早めに家に帰ろうと駅へ行ったところ、電車が止まってた。人身事故だ。 今週は水曜に次いで2回目。 確か昨日は、朝、反対方向の電車が止まっていたから、自分には影響なかったものを含めると3回目だ。 正直、水曜はいらいらした。 でも、今日は30分待ったけど、いらいらしなかった。 それよりも、何だか悲しい気分になってむっつりとした気分で帰宅した。 こんな気分で家に帰ってもなあと、どっかの店によって帰ろうかなとも思ったけど、あいにくとこんな気分のときに行きたい店もない。 一度も会ったことがない人がどこかでなくなっているというのに、「なんで電車ちゃんと来ないねん!」といらいらしてしまうのはなんだか寂しい。 もしかしたら、明日隣に座るかもしれなかった人というのに、悲しみがいっぺんもわかないのがなんだか寂しい。 このペースで事故が起こるってことは、ほとんどの電車は「事故車」なんやなあと、そんなことを考える自分がちょっとおかしい。 人間って、動物とか飢えや病気で明日死んでしまうことのないような社会を作りたいと思ってこんな世界を作ってきたはずだ。 それを見て、「仕方ないよ」ってあきらめるのが嫌だから、こんな世界を作ってきたはずだ。 でも、毎日多くの人が絶望して自ら命を絶ってしまう。 そして僕たちは「仕方ないよ」どころか、「約束に1分遅れるやんけ」とか、「疲れてんねんから、はよ帰りたいねんけどなあ」としか考えない。 僕たちはいったい何を目指しているんだろう。 できれば、どんなに急いでいても人身事故で電車が遅れるときだけは、いらいらしたりせずに、少し悲しい気分になれる自分でいたい。