ロシア、ようやく批准が見えてきたかも

ロイターによれば、ロシアがついに京都議定書の批准に向けて具体的に動き出したそうです。ただ、「これは批准に向けた長い道のりの始まりだ」という意見が政府関係者から出されていると言うことなので、実際の批准にはもう少しかかる見通しです。 批准に必要なのは、まず批准に必要な文書のドラフトを作成し、大臣の間での合意を取り付け、(主に)下院で承認されることだそうです。 現在は、ドラフトが完成して各大臣に承認を求めている段階だそうです。 批准において中心的な役割を担う外務省のラブロフ大臣から各大臣にドラフトとともに承認のための文書が届いているそうです。 ギザツリ天然資源相は、すでにサインしたと言われておりますし、経済大臣や、これまで批准に否定的だったエネルギー産業相もサインに前向きだということです。 大臣たちの次は、下院ですが、基本的にはクレムリンの意向には逆らわないらしいので、ここはそんなに問題がないようです。 ニュースを見ていると、結局はプーチンが「議定書を批准しろ!」と強いリーダーシップを発揮すればすぐに批准できるような印象を受けます。 ただ、プーチンはそれをせずに、批准に前向きな姿勢をとり、官僚や他の大臣たちが合意する環境が整うのを待っていたように思えます。 そうだとすれば、国内の主要メンバーが批准に前向きになった今、プーチンが積極的になり、批准への動きが加速するかもしれません。 ロシアの批准問題、ずっと「議定書がロシアにとって得か損か」で議論が進められてきました。そのうえで、国内の各勢力を批准に向けて説得できるかという問題のようです。 日本の場合には、批准するかどうかについては、米国の様子見、米国を刺激しないように、というのが第一だったようです。国内については、「異論もあるがとりあえず進める」という方向性でした。 ロシアの批准、結局いつになるんでしょうねえ。 12月のCOPに間に合えば良いニュースになるのですが。。。。 僕は年内かな?と思ってます。