かさを使い捨てにしました

こどもの頃、「xxのひみつ」というタイトルの本が好きでよく読んでいました。 その中に、星を見るのに夢中になって足元の穴に気づかず落ちてしまった人の話がありましたが、あれは誰だったんでしょうか。 その頃は、「大人にもなってしょうがない人やなあ」と笑っていましたが、昨日、同じようなことをやってしまいました。 電車で本を読んでいたのですが、駅についてももう少しでちょうどいい区切りなので、読みながら電車を降りました。 おそらく、そのときに傘を電車に忘れてきたようです。 そのことには、電車を乗り換えて、もう一度降りたときにはじめて気づきました。 考えてみれば、以前電車にかばん忘れたときもおんなじ様な感じでした。 なんかいかにも「学者のやりそうなこと」ですね。 電車に傘を忘れたらどうするのが普通の対応なのでしょうか。 僕は約束があったし、大雨だったので、そのまま新しい傘を駅で買って登校しました。 だいたい翌日には、駅の遺失物センターになくしたものは届くのですが、僕はたぶん連絡しないと思います。 見つける自信がそもそもありません。 僕がなくしたのは、少し長めの透明なビニール傘です。 おそらく1日に何百本も忘れられているものの一つでしょう。 新しい傘は500円でしたし、なくした傘は400円ぐらいのものです。 それを見つけるのにわざわざ時間と電車賃を使って行きはしないと思うのです。 常識的にはそうなのですが、やはり自分のものを探しにすら行かないという自分の行動にすごく疑問を感じています。 しかし、これだけビニール傘が普及したんだから、各駅に数百本ずつおいておいて、自由に使えるようにしておいたほうが良いような気もします。 どこにでもあるから価値がなくなって、盗む人も減るはず。 今みたいに、「いちおうは半年間は保存する」必要もなくなるので、保管スペースを考えてもこの方が安上がりでしょう。 だいたいあんなにつくりの悪い傘は半年保存している間にビニールが劣化したり、金具がだめになってしまったりして実際には保管の意味もないように思えます。 傘の調達は、これからしばらくの忘れ物でまかなえそうですしね。 せっかくみんないつも同じ電車に乗っているのだから、「みんなで使えるものはみんなで共有する」方が理にかなっている気がします。