第5回スローセミナー終了

今日は地域通貨をテーマに11人で話をしてきました。 テーマがスローライフとエコノミーなわりには、代替通貨としての地域通貨には触れませんでした。ここに踏み込むと、「そもそも地域通貨とは・・・」という話から始まって、「社会は堂あるべきか」なんて議論にもどんどん入っていかなければなりません。 でも、現在の日本では社会の先行きに不安はあっても、実際に円を使うのをやめて別の通貨を使おうと考える人って少ないと思うんですよね。 そういう人たちはむしろすでに地域通貨の実験に参加していそうです。 今はむしろ、コミュニティで運営する地域通貨や商店街などのポイント的なものとして地域通貨に関心を持っている人が多くなっています。 もちろん、その先にはオルタナティブな社会に向けての展開というのはあっていいと思うのですが、それはまた先の話です。 ということで、今日の話は、地域通貨ってなに?それをどう楽しむのか、なんでうまくいかない例が多いのかという話でした。 地域通貨がうまく普及しない最大の理由は、地域通貨への期待が大きすぎるんだとおもいます。 「地域活性化の魔法のツール」とでもいいたくなるぐらいの人気が一時期はありました。 それが今はいくぶん下火になっているが、地域通貨への期待は変わらないように感じています。 ただ、問題点はもう一点あって、それは、「やっぱり円の方が便利で使い勝手がいい」という点です。 コアメンバーの中で価値を交換しあうためにはわりとポリシーをしっかりさせている方が楽しいんですよね。 でも、地域通貨を楽しむためのいろいろな仕掛けが新規参入者を阻害して、コミュニティの拡大にも限界があるの事実です。 そして、コミュニティが地域通貨を導入した際の経緯や考え方がきちんと伝わりきらないと、いつのまにか円の方がいい、ボランティアでやる方がいい、そんな意見が態勢を占めるようになります。 今までの地域通貨を見ているとそんな気がしてなりません。 それぐらいなら、当面半年から1年はみんなが楽しめるシステムではじめておいて、その次はもうちょっと複雑な仕組みをやりましょうね、と決めておいてはどうでしょうか。 もちろんその間にちゃんと勉強もします。 講師にも地域通貨で謝礼払って仲間になってもらってもいいですね。 こんなこと書いてたら、やっぱり地域通貨は楽しいなという気分になってきます。