アメリカが200トン以下の小型原発を計画

Article: US plans portable nuclear power plants | New Scientistで見たニュース。 10メガワットのサイズで200トン以下の小型原発をアメリカが2015年までに試作品を開発する意向を明らかにした。 このシステムは、核燃料とその発熱部分を封印したシステムで、利用者側が核燃料を取り出そうとするとアメリカに警報が通知されるシステムになっている。 そのため、このシステムは、途上国への核拡散を防ぎたいがエネルギー供給は行ってあげたいというアメリカの意向を実現する。 また、このシステムは非常に小型で高出力であり、同時に寿命が30年のものを目指しているという。 仮にこのシステムが実現すれば、安全で安定してエネルギーを供給するシステムが完成する。 その意味で、本当にこれが実現できれば原子力発電所も悪くないかなと思える。 記事では、途上国向けと書かれていたが、むしろ日本などの大都市向けであろう。 日本では電力の消費地と生産地が遠いため、送電中のロスが発電量の3割にも上るという。 大都市に発電所を建設することが出来れば、単純に効率が3割改善する。 日本にこそ推進してもらいたい計画だ。 ちなみに、懸念としては、エネルギーの供給を米国に頼ってしまっていいのか?と言うものがある。 それも平和で名をはせる日本が実行することでより受け入れられやすくなる。 日本はこういう技術開発+営業という方面でこそ国際貢献できるのではないだろうか。