卒業して一人暮らしをする人へ

21日は卒業式でした。 僕にとって、近大経済学部最後の卒業式でもありました。 夜は例年通り、ゼミで打ち上げでした。 最近の学生は節度を守って飲むというか、飲み過ぎることが少ないので、一緒に飲んでても気が楽です。 その、飲み会で学生に聞かれたことが一つあります。 「これから、就職して一人暮らしなんですけど、なにかアドバイスってありますか?」 というものがそれです。 就職に際しての心構えなんかは聞き飽きているから、ちょっと変わった質問でもして、先生と会話してあげようということなのかも知れませんが、意外といい質問だと思います。 僕は大学に入ってから、20年ぐらいは一人暮らしをしていますし、就職してからはかなり忙しい中で自炊してたりもしていました。 「できるだけ自炊すること」というのが、僕のアドバイスなのですが、そのために、「ある程度いい鍋をそろえること」というのを強調しておきました。 鍋はできるだけ分厚くて、ふたもぴったり閉まるものを買っておくと、料理がとても楽です。 野菜を適当に重ねて、一番上にお肉でも載せて、塩をぱらりとふってふたをして弱火でしばらくおいておけば、すごくおいしい蒸し煮ができます。 (肉や魚はなくてもオッケー。むしろその方が野菜のおいしさは分かります。) いいなべなら、ご飯も炊けます。 では、まずどの鍋を買うのがいいのか、ということであれば、18センチ程度の深めのフライパンをおすすめします。 これにふたをつけてもらえば、たいていの料理はできます。 1000円ぐらいでフライパン買えますけど、ここは少しがんばって、安くても3000円オーバーぐらいのものを買って欲しいところです。 煮込み系の麺類(インスタントラーメンとかね)も一人分ならちょうどいいし、炒め物にもちょうどいいです。 ついでに、鍋物だってちょうど食べきれる大きさです。 いい鍋を買っておけば、料理が楽になるし、できたものもそれなりに美味しくなります。 そうすれば、「今日はめんどくさいなあ」というときに、「とりあえず帰ってちゃちゃっとなにか作るか」という気になります。 ここで「コンビニで何か買おうかな・・・」とかになるのが続くと、だんだん飽きてきて、食生活が楽しくなくなります。 家でのご飯が楽しみではなくなると、家に寄りつかなくなり、生活が乱れるとともにお金もなくなっていく、とそんな図式が頭に浮かびます。 もともと外で遊ぶのが好きならそれでもいいんですけど、家が嫌で・・・というのは、非常に不幸な話です。 家のご飯がおいしくないというの、仕事が忙しくなればなるほど、だんだんストレスになっていきますので、早めに対策をしておきましょう。 もちろん、料理の技術も大事ですが、それはまた別の機会にかければいいですね。 たいした話じゃありませんが、これから一人暮らしをする人に、少しでも参考になればなあと思います。