育休が終わりました

7月末で育休が終了しました。 4月から7月までに読もうと思っていた本を山積みにしていたのですが、結局ほとんど読めずじまい。 専門の書籍や論文に至っては、読み終えたものがないという状況です。 それだけ、育児というのが予想以上に大変だったということではあるのですが、なにより、時間が細切れになって集中する時間を取ることができませんでした。 育休が終わったといっても、これからは熊本と大阪を毎週往復する生活が待っています。 なかなか仕事に集中する時間は取れなさそうです。 どうなることやら。 それはさておき、後期は学部が配慮して下さって、大幅に業務が軽減されます。 といっても、講義は相当ありますけどね。 なので、外部の委員会や講演のお仕事、基本的にはお受けできません。 もうしわけございませんが、仕事をえり好みしているわけではないので、ご了承ください。 いちおう、育休の感想も書いておこうかな。 すぐに今の気持ち、忘れてしまいそうですからね。 この4ヶ月間、毎日家事をやっていたのですが、一番大きいのは、出張に行かなかったことです。 今までは、月の半分以上の週末は家にいないということが多かったのですが、それすらなくて、毎日家にいるという生活でした。 おかげで(失敗したけど)念願のぬか漬けづくりもやってみることができました。 毎日毎日洗濯して、干して、取り込んでたたむということもやりました。 毎日夕食を作らなければならないので、献立を考えるのが面倒くさくなって、相方に聞くと、 「なんでもいいよ」 とさわやかに答えられて、つい、キレてしまったこともあります。 これが「家事をやる」ということなんだなと、改めて分かった気がします。 毎日繰り返すことの大切さ。 そして、仏教などの教えにある、家事の一つ一つに「感謝を込める」という言葉の重み。 この日々で、はじめて日常=「ケ(気)」が続いて、気が枯れる=ケガレルという状況を体験しました。 そういうときに、昔の人は、ケを復活させるために、「ハレ」を定期的に用意していました。 今はそういうのがないので、自転車で少し遠出したり、温泉に行ったり、(ちょっとぜいたくな)外食したりして、ケガレを払うわけです。 (ちなみに、このケ=気→気が枯れる=ケガレルという話、日経新聞のコラムかなにかで読んだんですが、その記事の所在を忘れてしまいました。これに限らず、この話について、詳しい資料など、ご存知の方、ご教示願います) ただ、ケをいかに楽しむか、大切にするかということも大事なことです。 毎日、「おもしろくないなあ。なんか楽しいことないかなあ」と暮らしている人は、ハレも十分には楽しめないでしょう。 大事に日常を暮らすからこそ、ケガレが起こるのであり、そのケガレを一気に払うからこそ、ハレが楽しめるのです。 ほんと、毎日ご飯作って洗濯して、って生活を続けてたら、失踪したくなるぐらいしんどくなることがありました。 そんなときに、相方が「自転車で走ってきたら」という言葉をかけてくれて、20キロほどのサイクリングにでかけました。 サイクリングから帰ってきたら、それまでのしんどい気持ちが一気に晴れて、すごく前向きな気持ちになれました。 それ以降、だんだん、洗濯も苦じゃなくなってきたというのが、今の状態です。 ほんとうはもう少し育休生活続けたかったんですが、仕事もあるので、なかなかそうも行きませんね。 ちなみに、サイクリングで20キロって、「え?そんなに少ないの?」って言われてしまうぐらいの距離だと思います。 が、7月の朝11時からスタートしたので、相当疲れました。 しかもずっと緩やかな上りだったので、実際のところは、サイクリングというよりは、トレーニングって感じだった気もします。 でも、次は、一日50キロぐらいはクリアできそうな感じです。