お酒ができてしまった

少し前に興味があって取り組んでいた酵母クッキング。 果物などについている天然酵母を培養して食材として利用しようというもの。 天然酵母が糖を分解してアミノ酸を作り出すので、料理のベースとして使えるうまみができる。 まあ、(あれほどきつくないけど)味の素と同じイメージでしょうか。 最近、自然食なんかに入っている「酵母エキス」も似たようなものでしょうね。 去年作ったものをずーっと放置していたものを、「そろそろ捨てないとな」と思いふたを開けてみた。 ・・・別に変な匂いはない。 ちょっとなめてみた。 ・・・これ、お酒やん! なんと、自家製プラムワインができてしまった。 しかもかなりおいしい。 今回作ったものは、プラムをつかったもので、材料はプラムと水。 密閉容器に果物と水を入れて、最初に一週間ぐらい冷蔵庫に入れておいた後、空気に触れさせながら一週間ほどで、酵母はできあがる。 ほんとうはそこで使うのだが、なんだかもったいないような、何に使っていいか分からないような気がして、放置してしまった。 腐敗したら(処分するのが)怖いなとおもいながら、冷蔵庫へ→半年放置。 その後、酵母を放置すると酢になると本に書いてあったので、外に出してさらに半年放置。 こうしてできあがったものを開けてみたらお酒になっていたということだ。 最初は、ものすごい発明(笑)と思ったのだが、考えてみたら、酵母が作り出すものこそアルコールなので、別になんの不思議もない。 温度管理もちょうどよかったので、腐造ということにもならなかったのだろう。 さて、こんなに簡単にお酒ができてしまうと、少し考えてしまう。 自家製酒も家庭の味、文化の一つになり得る。 家でお酒を造ることは、法律(酒造法?)にふれる行為だ。 だけど、なんでこれが悪いことなんだ? 以前読んだどぶろく訴訟の話もそうだけど、自分で使うものを自分で作って何が悪いんだろう。 そしてそれを少しぐらい周りに配ったところで、目くじらを立てることはないんじゃないか。 税収を確実に確保するためと言われるけど、ほんとうにそれで、家庭の味をつくることをむりやり辞めさせるだけの理由になっているんだろうか。 自分でつくらない人が、つくる人を規制するのは、やっぱりおかしいだろう。 つくらない人は、つくることの本質的な意味を理解できていないはずだ。 そろそろ、こういう「手造り」に対する余計な口出しは辞めるべきだ。 税収といっても、そもそも税収全体の3−4%にすぎないことだしね。 なんだか制度設計や徴税担当者のきまじめさが世の中をどんどんおもしろくなくしている気がする。 車検なし自動車などの悪影響と、自家製酒の自家消費とは、全然次元が違う問題なのに、すべて「違法」とひとくくりにしてしまうのはやはり問題がある。 運用上、見逃されていると言うかも知れないけど、多くの人は「いちおう違法」と言われるだけで萎縮して自粛してしまうもの。 きちんと「原則違法、自家製はオーケー」など、法に明記すべきだ。 それとも、自家製酒はメーカーが作ったものと違って、アルコールの成分が変だから酔い方が違うとでもいうのだろうか。