よく考えると、ビールと第三のビールの税率が違うのはおかしいのかも

実は僕はビールは好きじゃないので、つきあいぐらいでしか飲まないのだけど、なんだか気になる話題。 この図を見ると、ビールの酒税は第三のビールの3倍ぐらいなんだそうだ。清酒なんて、すごく安い。全体的に酒税はもう少しあげてもいいんじゃないかなと思うんだけど、それはまあちょっとおいておいて、ビールの話。 ビールと第三のビールの価格差って、けっこうな部分が酒税の違いによるもの。 「ビール系飲料の小売価格に占める税負担は、ビール約45%、発泡酒約34%、第3のビール約24%」ということだから、350mlの缶だと、ビールなら110円、第三のビールなら30円ぐらいが税なのかな。これをとりのぞいた小売価格は、ビールが120円、第三のビールが80円ぐらい。価格差がほとんどなくなる。 ちゃんとした原料でつくっているビールに高く課税して、それほどコストは変わらないのにまがいものの「ビール」とは呼べないような飲み物の普及を促進する制度になっている。 いわゆる地ビールも最近まともなものが増えているけど、「高いな」って感じがする。第三のビールとかと比べると、これこそ贅沢品だ。 地元のまじめな作り手の商売が、税制のせいで立ちゆかなくなる可能性がある。 これって、政策としておかしいんじゃないだろうか。 ビールの税を下げてほしいという酒類業界の要望を業界のエゴと言わずに、少し税制をまじめに考える必要がありそうだ。 個人的には、伝統的なつくりかたをしているビールの酒税を大幅に下げて、まがいものの税を上げるべきだと考える。地ビール(地酒もだけど)なんて、補助金出してもいいぐらいだ。 補助金っていうのは、酒好きな人の願望がちょっと入ってるけど。 ただ、こうなると、税の優遇のないまがいもののビール風飲料は、さらにコストを下げなくてはならなくて、中身はさらにまがい物になってしまう。 おそらく、一円でも安い方がいいという人はそちらに流れてしまうので、世の中に質の悪いアルコール飲料の市場が生まれてしまうのかも知れない。 本物の飲み物が飲みたいという人と、酔えればいいという人が飲む飲み物がまったく別物になってしまう可能性もありそうだ。 チューハイなんて、そもそもそんなもんだから、別に気にしなくてもいいのかな。 酒税見直し:「度数比例」ならビール減税 業界が期待 - 毎日jp毎日新聞.