資源ごみの持ち去りについての調査

今度公開される論文は、資源ごみ持ち去りをテーマとしています。 そこで主張しているのは、資源ごみの持ち去り対策にあまりにまじめに取り組むと、監視コストの方が規制によるメリットを超えてしまう可能性が高いと言うことです。 持ち去り業者を取り締まれと言うのは簡単です。 でも、町中を縦横無尽に走り回るどこの誰かも分からない業者をどうやって取り締まるというのでしょうか? しかも捜査の専門家でもなんでもない、市役所の職員が。 現状、取り締まり(パトロール)は、超過勤務手当の発生しない管理職が時間外(深夜など)にパトロールしているのが実情です。 先日、この論文の裏付けをとるために某市にヒアリングに行ってきました。 そこでは、持ち去りがあることで、資源ごみ収集の負担が楽になっていて、職員に時間の余裕ができるようになったそうです。 余裕の時間は、別の仕事(このばあいは、本来残業になっていた職務)にあてることができています。 おそらく、行政よりも安いコストで収集が可能な持ち去り業者を何らかの方法で受け入れることで、行政の業務はさらに減り、行政職員は啓発や住民と直接はなしをする場に行くなどの仕事を増やすことができるはずです。 感情的に「持ち去りはけしからん」と思うのは分かります。(僕もちょっとそう思います) でも、貴重な自治体の資源(経費、人材)を考えて、受け入れるべきものは受け入れた方が、長期的には社会がよい方向に向かうってこともあるはずです。