あるもの探しってやっぱり難しい

土曜日、兵庫県の三木市で開催されたソーシャル・アントレプレナー・シンポジウムにコーディネータとして参加してきました。 兵庫県商工会議所青年部のイベントで、スロービジネススクールの中村隆市氏とユニバーサルデザイン総合研究所の赤池学氏をメインゲストにお迎えしてのイベントです。 赤池さんというのは、「自然に学ぶものづくり―生物を観る、知る、創る未来に向けて」や、「昆虫力」の著者です。 実は赤池さん、「自然に学ぶものづくり」が発売された直後に、この本を空港の売店で発見して以来、ファンだった人です。 会いたいと思えば実現するものですね。 これからの展開も楽しみです。 シンポジウムはといえば、参加者が60人ぐらいいて、かなり盛況でした。 赤池さんは、ご自分のかかわった先進事例を豊富に紹介してくれましたし、中村さんは、これからどういう世の中を目指したいのか、ビジョン作りのための種をたくさん紹介してくれました。 そのうえで、今回は「外の視点」というものがキーワードになったと思います。 地域活性化のキーワードとして、あるもの探しというものをするんですが、その際には、「外の視点」が有効そうだということ。 「外」というのは、いくつかあります。

  • 今まで視野に入れていなかった地域の価値という「関心の外」。
  • 過去や未来という「時間の外」。
  • 地域外の人の視点や事例という「空間の外」。
  • 人間以外の生物という「種の外」。

こういう外の視点や取り組みに学ぶことで、いろんな可能性が見えてきます。 ただ、難しいのは、他であることを「そのまま」持ってきたのではいけないということ。 その意味を自分たちで考えて、消化して、自分たちなりのものを作っていく必要があるんですね。 しかし、テーマが難しかったというか、パネルディスカッションの話題をつなげるのに若干苦労しました。 僕の準備不足ということもありましたが、いろいろな不慮の問題(マイクが足りなかった、ゲストの座席配列がいまいちだったなどなど)も加わり、時間がすごく長く感じられました。 パネルディスカッションってだいたい時間がすごく短くて消化不良なものなのですが、今回は初めて時間があまった感がありました。 コーディネータの力量が不足して、パネリストから話題を引き出せないとこういうことになるんですね。 大反省です。