ドイツでバイオマス燃料が推進

ドイツでは2009年を目標にバイオマス(植物や動物のふん尿)由来の燃料を精製所段階で一定割合混ぜることを決めました。 燃料(おそらくガソリン)には2%、ディーゼル燃料には4.4%が目標だそうです。 これって結構な割合ですが、実現のための担保がまた面白いです。 全ての精製所がこれだけの割合のバイオマス燃料を混ぜなくてもいいのです。たくさん混ぜた精製所は、上乗せ分(例えば8%混ぜたら8%−2%=6%)を他の精製所に売ることができるのです。 これ、二酸化炭素で注目されている排出量取引の手法です。排出量取引というのは、普通は汚染物質の削減に使われる方法で、経済効率性が高いと言われています。 それが、「汚染物質」ではなく、よいものを進めるための政策として使われるというのは面白い例ではないでしょうか。 排出量取引が経済効率性が高い理由は「続き」に書いておきますね。 Planet Ark : Germany Sets Quotas for Biofuel in Fuel from 2007 1.汚染物質の削減をするにはコストがかかる 2.コストは企業によって違う 3.削減コストが安い企業が基準よりもたくさん削減する 4.削減コストが高い企業は安い企業から削減分を購入して、あたかも自分で削減したように認めてもらう それで、安い企業が「基準よりも5減らしたときのコストをA億円」として、高い企業が「現状から5減らすときのコストをB億円」としましょう。 ここで、A