ファーストな生活、スローな時間

鹿児島大学から引っ越してきて間もなく1年半が過ぎる。 昨年は少し停滞気味だった研究もいつしか以前と同じぐらいのペースに戻り、忙しい日々に逆戻りしている。 本当は以前より、学内の雑用などが少ない分暇なのだが、研究をずっとサポートしてくれていたSさんがいないので、その分、僕に仕事が降り掛かってきている。 そんな僕の最近のテーマは、「スローライフの経済的意義」の分析。 スローライフを推進している人たちの合い言葉は「スローなことを提唱しているのに、実際の生活はものすごくファーストです」というもので、半分冗談めかして使われている。 僕も去年は「大変ですねえ」と笑っていられたのだが、今年はそうでもない。 やっぱり、今はやりのキーワードだけに、これに関わると、スローではいられない。 僕にとっての救いは、こんな生活の中でも、ゆっくりといろんなことを考える時間を持つことができていることだ。どれだけファーストな生活を送っていても、少なくとも一日に一回はゆったりとした時間を過ごすときがあってもいい。 ファーストな生活の中での、エアポケットのようなスローな時間。 この時間だけは慌ただしさを忘れ、ゆったりとした時の流れを感じることの出来る時間。 こういう時間を積極的に生み出し、楽しむことができれば、普段の慌ただしさも感じ方が違ってくると信じている。 「スローな時間を(結果的に)すごせた」のではなく、「(自分で選んで)スローな時間をすごした」という時間をたくさん持てるようになればいいのかなと思う。