出版業界の事情

本を出版してもうすぐ2ヶ月が経ちます。 毎日気にしていたから「もう2ヶ月?」という感じもあります。 この間、雑誌の新刊紹介に載せていただく機会もあり、ぼちぼち売れているのではないかと思います。 ネットで本を検索してみると、最初の頃はオンライン書店の新刊書としてよくヒットしたのですが、発売1ヶ月を過ぎた頃から、図書館の新刊書がよくヒットするようになりました。 ジュンク堂は定点観測しているのですが、最大15冊で、0冊になったり、11〜12冊になったりしてだいたい今は12冊ぐらいで安定しているようです。 アマゾンは、一時期、ランキングが11万番目ぐらいで、最高は7万番目。今は10万番目です。万単位で数えなければならないというのもすごい話です。 この他、北海道の書店なのに上位でヒットするところがありました。SEO対策やってるのかな。 出版社の方に、「売れ行きはどうですか?」と問い合わせてみたところ、「分かりません」とのお答えでした。 僕の本は現在、全国の書店に並んでいる状態なので、出版社在庫もほとんどないようです。 注文が来たら、書店は自分たちの支店ネットワーク間で在庫を融通し合い、次に取り次ぎに頼むらしいです。 出版社も在庫がなくなれば取り次ぎに頼むようです。 つまりは出版社、全国の書店の書棚を倉庫にしているようなものです。 この書店の在庫は、「もう売れない」と書店が判断すれば返品されます。 この返品が会った時点で初めて売れ行きが分かるそうです。 ・・・このITの時代に本の売れ行きがこんなアナログな方法でしか分からないというのも、ちょっとびっくりですね。