書籍:奄美と開発

『奄美と開発』 鹿児島大学プロジェクト「島嶼圏開発のグランドデザイン」編、南方新社、2004年 まれに見る良書。寿命の短い本の多い昨今、このような良心的な書が出るのは驚きだ。 ただし、小出版社だけに初版は少なそうであるから、早めに入手しておいた方が良いだろう。 紹介は、奄美便りにもある。 ・・・と、いつか書いてみたいですね。 この本、実は1月に奄美大島で開催したシンポジウムが元になった本で、僕もこのシンポジウムにパネリストとして参加しています。また、後半ではパネリストがそれぞれ一章を担当して執筆しています。 そんなわけで、この本の1割強ぐらいが僕のしゃべりを起こしたものと論文になっています。 屋久島プロジェクトと奄美プロジェクトの二つを抱えて、かなりテンパっていた状態だったのですが、鹿児島大学を出て行くのだから最後に貢献しろ(させてあげます?)とありがたいお言葉をいただいてやった仕事です。 内容は、他でも書いたようなことの繰り返しで、自分で読むと、 「あー、枯れかけてるな」 と思ってしまいますが、一般書として人の目に触れているものはないので、あまり僕の文章を読んだことがないか方は是非手に取って頂きたいなと思います。 他の方の話が結構、奄美の実情を見て話していて、おもしろいんじゃないかと思います。 歯に衣を着せずに話してますから。