気候変動問題:ロシアの批准

またもやロシアの批准情報が流れています。 今回は、今年中に批准しそうだということだそうです。アルゼンチンの大臣との会見でロシアの代表が語った話と伝えられています。 今、補助機関会合が開かれているだけに、交渉を有利にするためのカードをまたもや切ったのか?という気もしますが、どうなんでしょうね。 ただ、全体の流れでロシアが批准の方向に向かっていることは確実で、問題なのはそれがいつなのか、という話です。 少なくとも、今年冬の第10回締約国会合までに京都議定書が発効するようなスケジュールでの批准は無理だと言われています。 となると、いずれにしても来年の締約国会議までに京都議定書が発効するようなスケジュールでロシアが批准するという路線に、今回のニュースはあまり影響を与えないものとなります。 そういう意味ではロシアの批准カード、すでにそれほど効果を発揮するものではなくなっていると言えるでしょう。 むしろ今は、米国のケリー候補が大統領になれば京都議定書に復帰するというニュースの方が関心を招いているかもしれません。 逆に交渉カードとしての力が弱まっている現在、こんなニュースが出てきたと言うことは、やはりロシアの批准が近いということを裏付けているような気がします。 また、締約国会議ではいいニュースをもたらしてみんなに歓迎された方が良いと思われるので、批准は10月か11月というところではないでしょうか? (当たるかな?)