フリーウェアではじめる計量経済学:gretl

計量経済学を勉強するとき、最近はやっているのがExcelです。しかし、実際には結構制約が多いし、使いにくいので嫌になってしまう学生さんも多いのではないでしょうか。 やはり、TSP、LIMDEP、STATA、EViewsといった本格的な計量ツールが欲しい!という方、多いのではないでしょうか。 もちろん、授業で使いたいけど、学生に買わすのもなーという方もいると思います。 何気なくFreshMeatを検索してたら、gretlを見つけました。 今まで「きっとあるんやろな。いつか検索しよ」と思いながら、おっくうになっていました。 それが、今日は仕事も結構はかどってて、ポジティブな気分だったところに、「あ、あれを探そう」と思い立ったので、探してみました。 で、みつけたのがこのgretlです。 本来は、Unixベースですが、WindowsでもMacOSでも動くようです。 まだ、見つけたばかりですが、最小二乗法関係の計算は出来ますし、ロジット・プロビット、パネルデータの分析も出来ます。 ループ制御が出来るのでモンテカルロ法による分析も出来るようです。 gretl ちなみに、「Freewareで計量分析をやりたい人に」という章がマニュアルの付録部分についておりまして、なかなか参考になります。 とりあえず候補は、RとOctaveです。 ただ、Rのほうが最尤法ができたりするのでお勧めだということです。 まずは、gretlで始めて、Rに進むというのが結構勉強にはちょうどいいかもしれません。 ちなみにgretlの推定結果は、LaTeXフォーマットに書き出してくれますし、グラフはGnuPlotに出力してくれます。 入力するデータは、XML形式、カンマ区切り、独自形式に加えて、Excelのワークシート形式もいけるみたいです。RATSにも対応しているということなので、総研系の人も結構いけそうな感じです。 Gnumericに対応している点がオープンソースらしいですね。 結局、 入力:Gnumeric 分析:gretl プロット:GnuPlot レポート:LaTeX という「計量経済オフィス」がオープンソースでそろってしまうわけです。 「オープンソースで始める計量経済学」書こうかな。 一緒に書いてみません?>A氏