アジアの経済成長で都市環境が悪化している

Planet Ark : In Asia, Pollution Spreads as Economies Boomより。 アジアの各都市では、大幅な経済成長に伴って、環境問題が深刻化しているという。都市部以外でも、森林の伐採で毎年24800平方キロメートルの森林が失われているほか、アジアの開発途上地域で7億85百万人は定期的に安全な水の供給を受けることができないという状況である。 ちょっと比べてみて欲しい。 1970年代の日本と今の日本を。 都市の状況を知っている人は特に思うかもしれないが、日本の環境は確実に改善している。 どぶ川にいつの間にか魚がすむようになっている。 里山にマンションが建つときには計画をストップできないまでも、周辺住民による反対運動が結構おきる。 環境の質だけではなく、人々の意識も確実に変わっている。 それでは、経済活動に必然的に伴うと思われていた環境汚染はなくなってしまったのだろうか? この記事はその行き先がアジアの開発地域であったということだといっている。 もちろん、アジア各都市でも改善の取り組みが進められている。例えば、最貧国と言われているバングラデシュでは年間30億円程度をかけて天然ガスステーションを建設している。 タイでは、あの「トゥクトゥク」が今ではLNGで走っているらしい。 このほかにも環境分野に対する積極的な投資がアジアで行なわれている。 少なくとも希望は持てるようだ。 ただ、我々は安心してはいけない。 少しでも環境のことを考えるのならば、身近な環境の改善ではなく、自分たちの消費に目を向けてもらいたい。生産活動における省資源、低環境負荷をうたった商品を見つけたら選択するようにすることはそんなに難しいことではないと思う。 Planet Ark : In Asia, Pollution Spreads as Economies Boom