今年の1月に大阪の八尾市で開催された環山楼市民塾二〇一〇の講演録が発行されました。 この講座は全六回で月に一回講演会が開催されていました。 僕以外には、近畿大学の本間正明教授や藤本和貴夫大阪経済法科大学学長をはじめとして、昭和一桁から二〇年代前半生まれのそうそうたるメンバーです。 その中になぜ僕が?と思うんですけど、いろいろな縁があって、こんなことになってしまいました。 さてその講演録、今日届いたばかりなのでまだ中身を見ていないのですが、僕自身の講演部分は、今の僕の問題意識を話しています。 なので、僕に講演を依頼したいと思ってくださる方や、遠くて講演が聴けないという方は、これを読んでくださるといいんじゃないかな。 書店でも売ってるとは思うんですが、どうなんでしょうね。 いちおうISBNはついてるみたい。 環山楼市民塾運営実行委員会『未来を発信する八尾 環山楼市民塾二〇一〇 平成二十一年度講座記録集』大阪経済法科大学出版部、2011年 僕の部分の目次はこんな感じ。 第四章 地域の環境政策を考える
- はじめに
- 環境問題の難しさ
- 環境問題の原因
- 環境と経済の両立
- 未来の世代とのつながりを考える
- 暮らしに精神性を取り戻す
- 公益性の経済学
- 資本とサービス
- 地域を育てる活動を
この本のいいところは、各章の最後に、講演を聴いてくださった方の感想も載っていることです。 感想を読むと、どんな雰囲気の講座だったのかが少しは伝える気がします。 僕の講演に対する感想でやっぱり、「具体的な政策提言が欲しかった」と言うのがありました。 僕は講演では具体的な政策を提案することはしません。 それはまた別にお金をもらって・・・(笑) いや、そうじゃなくて、政策って僕が提言するものじゃないと思ってます。 政策は地域の人が考えるべきもの。 題材やおもしろい政策が生まれるための土壌づくりに関する提案やお手伝いはしますが、具体的に「これをやったらどうか」というものは講演ではしないし、するべきじゃないと思ってます。 心の中には、提案したいこといっぱいありますけど、行政職員も含めた地元の人もほんとうにいろいろ考えて取り組んでいると思います。 それを踏まえずに、一方的に提言するのはよくないし、意味がありません。 みんなで政策は考えるべきです。 そこに僕も混ぜてくれたらうれしいです。