梅仕事

今年も相方の実家から梅が届いた。 スーパーに梅が出始めてから少し経って、「もう梅の時期終わるんちゃう?大丈夫かな?」と思うぐらいのタイミングでいつも届く。 一度、梅もぎを手伝ったことがあるが、相方の実家の梅の木は、7ー8メートル近くある大木で、大きな竿で梅をたたき落とさないと採れない。 庭木の梅とはちょっと違うし、それ用に大きくしないように剪定されている梅ともちょっと違う。 たぶん、高さの方は伸び放題にしているんだろう。 樹齢がどれぐらいかは知らないけれど、幹もかなり太い。 で、毎年この木の梅を中心に結構な量の梅が届く。 ちなみに今年は10キロ弱。 梅シロップと梅サワーに梅干しを作る。 一時期梅酒を多く作っていたのだが、どうも梅酒というのはあまり飲まないみたいで、たくさん余っているので、もう漬けるのはやめた。 その頃は、蜂蜜梅酒とか、黒糖梅酒、ブランデー梅酒などいろいろと試してみたけれど、やっぱりそんなに量は飲まない。 で、今年の梅。 今年は、3キロを梅干し、1キロを梅サワー、600gを梅酵母、残りを梅シロップにするという計画だ。 梅干しは、もう少し梅が熟すまで待った方がいいので、はかるだけにしてよけて残りを一気に処理する。 途中、砂糖と酢(酢はもともと全然なかった)が足りなくて買いにいったり、疲れてやめてしまったりしたので、結局一日仕事になった。 シロップはこれから10日〜2週間ほど毎日かき混ぜて、発酵しないようにすると、だんだんエキスが出てくる。 サワーの方は酢が梅と同量入っているので発酵することはないから、放っておいて大丈夫だ。 ちなみに、一度、甘くない梅サワーを作ろうと思い、梅と酢を合わせるだけにしておいたことがある。 これは一向に梅の味が出てこず、少し香りが移った程度だった。 砂糖の浸透圧が梅のエキスを抽出するのだから、考えてみれば当然なんだけれども、ときどきこういう愚行をしてしまう。 梅の処理は、別に育休中だからできるわけではなく、毎年やっていることだ。 家でこんな風に時間をかけて手作りをするというのは、どれだけ忙しくても、大事な時間だと思う。 手は忙しく動いているのだけれども、割と単純作業なので、頭は別のことを考えていたりしていて、そういうときに、普段気になっていた問題の解決方法につながるアイデアがふっとわいたりすることも多い。 ときどきは、手への注意がおろそかになって、梅に穴を開けるフォークで手をさしたりもする。 今日も、後少しで終わりというときになって、今日何度目かでフォークが手に刺さり、ついに血が出てしまった。