検索一回ごとにお湯が沸く(のに相当するエネルギーを消費する)と言われていますが、やっぱりGoogleは便利ですね。 先日、Macbook Airのハードディスクがクラッシュしたものの、メールデータはGmailで管理しているので、何の問題もありませんでした。 ちなみに、普段作成している文書データは、Dropboxという、インターネット上のサービスを利用しているので、こちらも問題なしです。 Gmailとか、Dropboxのように、データをインターネット上において利用するようなことを「クラウド」と呼んでいます。 ちなみに、西田宗千佳『クラウド・コンピューティング』(朝日新書、2009年)では、クラウドを、次の4つの要素で定義しています。(p.158)
- サービス化
- ボーダーレス
- 分散
- 集約
まあ、僕は個人にとってのクラウドというのは、データをどこからでも呼び出せることが一番大事な特徴ですね。 それ以外の、例えば、アプリケーションがWeb上にあるというのはそんなに重要ではなくて、アプリケーションはローカルでもWeb上でも便利な方にあればいい。たまたま、メールはWebにあっても問題がないというだけのこと。 ちょいと話がずれました。 Macの復旧の話。 今回は新しいハードディスクを入手して、OSとアプリケーションをインストールしたら、後はクラウドのアカウントをそれぞれのアプリケーションに入力していけば、ほとんど作業が終わりです。 唯一失敗したのが、設定ファイルのバックアップが新しいのがなかったこと。 でもこれも、ちょっと前にバックアップをとっていたので、最低限の労力で解決できました。 Dropboxというのは、ほんとうに便利なツールで、サーバにあるデータとローカル(自分のパソコン)にあるデータを、自動的に同期してくれます。 自分のパソコンで何かファイルを編集したら、それを自動的に発見して、サーバにアップロードしてくれるわけです。 別のパソコンで修正したファイルがサーバにアップロードされていれば、自分のパソコンをネットにつないだときに、その変更を見つけて、変更されたファイルをダウンロードしてくれます。 そこで、普段自分の使う文書ファイル(というか、フォルダ丸ごと)を登録しておけば、何も気にしなくても、常にインターネット上に最新のデータが保管されます。 セキュリティの問題は、パスワードの管理をしっかりしておくことで、相当な安全が保たれるはずです。 おそらく、Dropboxのデータがクラックされるよりも、自宅のパソコンが盗まれてデータを取り出されるリスクの方が高い気がします。 そしてもう一つ活躍しているのが、Evernoteです。 こちらは、ノートや写真、PDFファイルなどをサーバ上に保存してくれるサービスです。 Macのばあいは、データをローカルにも保存でき、これもDropboxと同様、自動的にデータを同期してくれます。 雑多なメモはEvernoteでとっていたので、被害が最小限にとどめられました。 この他、クラッシュで失われがちなブックマークはDeliciousというサービスを使っていますので、Webのブックマークも失われることがありません。 考えてみれば、この他に必要なデータというのは、設定ファイルぐらいです。 今回は、設定ファイルが失われたので、ちょいと困りましたが、今回の教訓できっちりとバックアップする体制を作りました。 皆さんも、データのクラッシュに備えて、クラウド、利用してみてはどうでしょう。