環境問題は誰のためならやりますか?

友人が「地球にやさしい低公害車」って、矛盾してないか?と一言。 「地球にやさしい」という言葉がなんだか好きじゃないという人もいる。 最近読んだ論文で、環境問題、何のためなら人は行動するのかという疑問に取り組んだものがある。 自分のため、人(人類、子や孫、など)のため、地球(や自然環境、動物たち)のための3つに分けてアンケート調査を行った。 自分のためというのはよく分かるし、現実でも、「得になるエコ」というと人々が動いてくれると期待した話が良くある。 3つめの地球のためというのもわかりやすい。動物がかわいそうとか、母なる地球を守ろうというものだ。 問題は、2つめの人のため、だ。 何となく僕は、人って他人のためには動かないのかなという気がしている。他人にお金をあげるくらいなら環境保護に払うというイメージだ。 が、論文では、この2つめが一番人々の行動に影響を与えるのだそうだ。 自分のためが一番にならないのは、自分のためになるぐらいならすでにやっているということかもしれない。 地球環境よりも人が大事というのは僕にとっては少々ショックな話だ。 今までの「得になるエコ」と「地球にやさしい」ではなくて、別のキーワードが人を動かすためには必要だったのかもしれない。 「次の人のために、ときどきエコ」 なんてどうかなあ。