原油代替燃料ってつまりなに?

日経新聞の朝刊(2006年10月11日)によると経産省が原油代替燃料の開発に本格的に乗り出すことになったようです。 ここに含まれるのは以下の3種類です。 (かっこ内は予想採掘コスト) 1.メタンハイドレード(コスト不明) 2.オイルサンド(1バレル20ドル程度) 3.液化石炭(1バレル30ドル程度) ずっと言われてきたものが、ついに動き出すか!って感じです。 風力発電は実用化したものの十分な支援が得られず経営が苦しく、家庭用太陽光発電が十分に安くなったとして補助金がなくなり、原子力では遮二無二、六ヶ所村の再処理工場を稼働させる。 こんな状況の中、化石燃料系の人たちの巻き返しとも言える動きです。 正直言って、メタンハイドレード以外は、今は進める必要もない技術です。 もはや、「枯渇性資源」を食いつぶす時代ではありません。 枯渇性資源に頼る以上、経済成長と資源枯渇のおいかけっこが永遠に続きます。 それより、天然ガスで食いつなぎながら、再生可能エネルギーに関する技術開発をもっと進める方が現実的な解だろうと思います。 そもそも、太陽光発電、有効だと言われているのに、まだまだ珍しいですよね。 マンションの屋上にも設置すればいいし、住宅の屋根はまだまだ空いています。 ここを活用することをなぜ考えないのかなあ。 化石燃料系のロビーイング、政治力がすごいんでしょうね。 彼らはこんなに政治活動をしているのに、一般の人が政治活動すると、なんか「えー」って目で見られるのはなんでなんでしょう? 現在の原油の可採年数は、41年程度で、これを世界各国別に見たのが経産省の資料。 原油については、石油情報センターの解説が分かりやすいです。 ただし、「可採年数は年々のびている」のは事実ですが、一般には、おそらくもうのびないだろうと言われています。 資源の枯渇にくわえて、中国・インドなどの消費量がのびて年間の生産量が増加することを想像すれば分かるはずです。 メタンハイドレードは、2009年にも採掘が始まるそうです。 主成分がメタンなので、実現すれば、天然ガス利用の機器でおそらく使えるのだと思います。 ちなみに、「国内資源」で、日本の消費量の100年分あるそうですから、ものすごいエネルギー量ですよね。 オイルサンド、液化石炭なども、資源量は相当あるので、実用化すれば非常に有用なエネルギー。 ただし、液化石炭は、石炭を液化するために必要なエネルギーが膨大になるのではないかという懸念がある。これを以下に減らすかが課題。 なお、原油は現在1バレル60ドル前後。 1バレル(barrel)は、159リットル。(42米ガロン)