格差社会の中でどう生きるのか

下流社会を読んで以来、ちょっと興味があって格差社会についての本をいくつか読んでいます。 その中でおすすめかの本はといえば、以下に紹介しているうちの、大沢氏の「ワークライフバランス社会へ」ですね。スロービジネス、スローライフにもつながるような話しが冷静な視点から書かれています。 いずれにせよ、これからの時代、わたしたちは、仕事か家庭かといった二者択一の選択ではなく、人生の様々な局面で、仕事に重点をシフトしたり、あるときは家庭に重点をシフトしたりしながら自分なりの人生を生きていく。まさに、ワークライフバランスの時代が到来しているのである。(p.181) という感じの考えが、今後広がっていく可能性を豊富なデータと調査で示している。 ああ、こんなこと考えている経済学者もいるねんなあとついつい思ってしまったり。 (自分のこと棚に上げてますけど) 現実問題として、グローバル化が進む現代で、こういう生き方を認める社会をほんとうにつくることができるのかはみんなでちゃんと考えていかなければいけない問題です。 生き残りたい人はものすごく努力して生き残るし、そうでない人はどうなるのかちょっと今は見えない。 そんな中で今いえることは、スローな生き方をしたければ、ちゃんと努力して自分の居場所を自分で作らないといけないんだってことです。 この他には、林信吾氏の「ネオ階級社会」とやらも買いましたが、これは読む価値ないですね。自分の経験と思い込みと自慢で言いたい放題なんですが、文章がなんだか下手。 世間知らずのバカ学者みたいなことが連発されてるけど、そんないい方しなくてもいいんじゃないかな?なんとなく、「そんなら自分はなんやねん」って言いたくなる。 いちおうサーベイとして・・・と思う人はどうぞ。 森永さんの本(年収300万円代・・・)は、「金持ちがなにゆうてんねん」みたいな部分もあるけど、共働きにすれば十分暮らせるという主張は納得。一読の価値ありですね。 大竹氏の本(日本の不平等)も当然おすすめです。もはや定番ですね。 大前氏の本(ロウアーミドルの衝撃)は、微妙かな。ただすごく分かりやすいのと、希望が持てる。 以下、自分用リンク。

ワークライフバランス社会へ―個人が主役の働き方

ワークライフバランス社会へ―個人が主役の働き方

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大沢 真知子
岩波書店 (2006/03)

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下流社会 新たな階層集団の出現 しのびよるネオ階級社会―“イギリス化”する日本の格差 新版 年収300万円時代を生き抜く経済学 ロウアーミドルの衝撃

日本の不平等

日本の不平等

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大竹 文雄
日本経済新聞社 (2005/05/24)
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