もったいないけど、いらない

今仕事でアンケート調査をやっています。その過程で印刷屋さんにお願いしたアンケート票を束ねていた輪ゴムが大量に出てきました。 何かに使えるかなと思い、1週間ほど部屋においておいたのですが、用途がまったく思いつかずついに捨ててしまいました。 こどもの頃は、なんだかんだと輪ゴムを使う機会が多かった気がします。 父の会社に行って、輪ゴムが大量に入った箱を見たときには、「あれが僕のものだったらなあ」と夢想にふけったことを今でも覚えています。 小学生の時には、輪ゴムをつなげて長いひも状にして、ゴム跳びをして遊んでいた女子もいました。 割りばしと輪ゴムが一緒にあるときには、ゴムてっぽうを作って遊びました。 こういう遊び以外に輪ゴムを使う実例ってあまり覚えてませんが、何かと便利に使っていたように思います。 でも今、会社の部屋にある輪ゴムは全然用途が思いつきません。 もちろん、自宅ではちょっと袋の口を止めたりするときにたまに使ったりはします。 考えてみれば、オフィスにあるもののほとんどが紙の資料でクリップがあれば足りてしまいます。 僕の生活では、いつの間にか、輪ゴムが必要ではなくなっていました。 今はどうか知りませんが、輪ゴムって天然ゴムでできていたと思います。 貴重な資源を使って製造されたものなのですが、なんだかもうあまり必要性を感じられなくなっています。 ごみが出る原因として、「時代に必要とされなくなった」というものがあります。輪ゴムもその例なんでしょうか。 なんだか、いろんな用途に使える便利なものだけに、こどもの頃の記憶とともに市場からも消えてしまうのはちょっとさびしい気もします。