大学ランキング

こんなもん意味あるか、ボケ! と当事者になると怒鳴ってしまいそうになりながらも、「で、俺は何番?」って気になる。 そして、順位を見て再び「ふざけんな!」ってなるか、「うん、まあ、信用できるんちゃう?」となるかは自分の順位次第。 そんなランキングですが、今日は帰りに本屋に寄ったところ、見つけました。 「本当に強い大学 2004年版」 東洋経済の特集です。 一気に記事が読みたいんですが、なんか失望するのも怖くて、ゆっくりと最初のニュース記事を斜め読みしながら、おもむろに、特集ページを開きます。 そうすると、いきなり左側に、「本誌独自ランキング!これが日本のベスト30私大だ」がありました。 「下から」うちの大学を探すと、ちゃんとありました。 同率で6校並んでますが、18位。 (それでつい買ってしまいました) 下からってのが志が低くて情けないところですが、14位ぐらいから下はボリュームゾーンに入るようで、一点差に数校ずつ入っています。 そうすると、18位か14位か、あるいはもう少し下かというのは、かなり紙一重のようです。 こういうランキングがでてしまうと、やはり来年の入試に影響してしまいそうな気がします。 特にお父さんは、家に帰って子供に見せて、 「おまえの志望校はxx位らしいぞ。偏差値はあくまで成績順だが、こういうランキングは社会的評価だから、信頼できるぞ」 とかいって、 「わけわからん」 とか嫌われたりするのかもしれませんね。 このランキングは、よく読むと「100を超える『有力私立大学』に独自調査を実施し、『78大学から、回答を得た』」(『』は筆者)と書かれているので、事実上、78大学中18位ってことです。 さらに言えば、私立大学全体の中での順位ではなく、「有力私立大学」と編集部が見なした大学の中でのランキングです。 そういう意味で、小粒でも良い教育をしている大学は入りません。 回答をしなかった大学も入りません。(回答ぐらいすれば?って気がしますがね) それから、国立大学法人も入りません。 (これは後で別に財務状態の一覧はある) これだけ抜けているランキングがどれだけの意味があるのでしょうか。 そのあたりを統計学的に、あるいは少なくとも論理的にちゃんと説明してあげると子供にも尊敬されるかもしれません。 根拠の説明もなく、「雑誌に載ってるから、おまえの目指す大学はえらいぞ」っていっても、今のY世代には馬鹿にされるだけでしょうね。 僕は少なくとも、こう考えておきます。 78校中18位ということは、全体の上位25%には入っている。 無回答の大学は、回答した大学と同じ程度の水準の分布だとすると、25%は25%のままで、順位は20位ぐらいに下がる。 有力校と見なされなかった大学は、抽出された100校よりおおむね半分よりは下にいるであろうから当校の順位には影響ない。 結局、全私立大学は530校中、うちの大学は20位ぐらいと考えられる。 ・・・ええ加減な話やな。 つっこみどころ満載な論理構成です。 でも、早口でばーっと言ってしまえば、意外と乗り切れるものです。 まあ、ランキングが気に入らなければ、冒頭のように、 「こんなもん、信用できるか、ボケ!」と怒鳴って終わりにすれば済みますよね。 ながながと書いてしまいましたが、要するには、分析の妥当性も何も分からないけど、うちの大学が18位だったから僕は信用したいと思います、というだけのことです。