2004年9月第5週の環境ニュース

9月26日から10月2日にかけての環境ニュースの総括です。 (毎週書けるかどうか分かりませんが、自分の頭の整理のためにも、書いておきたい) 今週のニュースで大きいのはやはり、ロシアが温暖化防止のための京都議定書を批准するための手続きに入ったというニュースです。 また、温暖化関係の国際情勢としては、温暖化に関する科学的知見を結集するための組織であるIPCCの第1作業部会が会合を開いています。 国際社会、特にロシアが温暖化に取り組むのは良いのですが、日本はどうかと見れば、今週は、日商の会頭が日本国内における環境税の導入に反対する声明を発表しました。 これは、環境省が環境税の導入を前提として、導入方式の検討に入ったことに対応してのことのようです。 ついでに、温暖化というか、電力関係では、電源開発が今年最大の規模で東証1部に上場しました。 原油も1バレル50ドルをついに突破してしまいましたね。1999年には暴落して10ドルを切った時期もあったのを考えると、すごいことです。 この他の大きなニュースとしては、兵庫県で、大型車(ディーゼル車)の通行規制が10月1日から始まりました。これは、自動車窒素酸化物(NOX)・粒子状物質(PM)の排出基準を定めて、基準を満たさない車両の通行を禁止する全国初の条例だと言うことです。 僕自身、西宮に住んでいるので、この問題、結構身近な問題です。家の前の道路の交通量が増えるのかな?と思っていましたが、うちはだいぶ北なので、あまり関係がないようです。 ただ、10月2日にちょうどこの規制区域である国道43号を通ってみたのですが、確かに車はものすごく少なかったです。 ごみに関しては、ペットボトルのリサイクル率がはじめて60%を超えました。ただ、ペットボトルに入ったビールの販売は中止されたようです。 いくらペットボトルがリサイクルされるとは言っても、缶やビンと比べるとリサイクル効率が比べものにならないことも事実です。 今週は、実際に世の中ですこしずつ環境対策が進んでいることが実感できる週だったと思います。 それと同時に、経済を優先する立場からはかなりの反発もでています。 環境対策を進めることと経済の活力を維持すること、この二つのせめぎ合いがこれからも続くとは思いますが、あまり極端には走ってほしくないというのが正直なところです。 きちんとバランス感覚を持って、お互いの考え方の妥協点を探ることで、社会全体にとってベストな解決を見いだすことができるはずです。 両者が対立することで、このベストの解決ではない解決策に到達してしまうことが最大の問題でしょう。 実現可能性のない環境対策は意味がないですし、持続可能でない経済力も意味がありません。 今回は最初だったので、ちょっと考え優先でコメントしましたが、次回からはもう少し分析を増やそす予定です。 今回のニュースソースは、共同通信、毎日新聞です。