台風によって環境が改善することがある?

ENN News Story - Hurricanes bring destruction but also environmental renewal 先日、カリフォルニアを襲ったフランシスに関して、その影響はまだ出ていないものの、環境に対する影響は心配することはないという記事です。 簡単に言うと、確かに台風によって環境は大きく改変されますが、台風によって水底に溜まっていた堆積物が押し流され、湾内の水もきれいなものに入れ替わるという効果があります。また、オーストラリア松のような外来種の生存も困難にさせる効果があるということです。 最後のコメントが気に入ったので訳しておきます。 「自然はすぐに元に戻る。以前まで慣れ親しんだ姿ではないけど、自然の生態系は変化を気にしない。気にするのは人間だけだ。自然はちゃんとバランスをとる」 環境が変わることに対してアレルギーがある人って多いと思います。でも、自然がバランスをとれるような形での環境の改変であれば、特に問題はないのでしょう。 問題は、生態系が崩壊してしまうような改変を人為的に起こすことです。加害者は、他の人たちに申し開きが出来ないようなことはやるべきではないってことです。 どうしても仕方なく、と言うことであれば、やっぱりそれはある程度受け入れざるを得ないでしょうね。 どの程度までは仕方なくで、どの程度以上が仕方なく出はないのか?という線引きは、時代とか場所によっても変わるのだと思います。 そう言えば、風速60mぐらいのかぜが吹くと、風力発電の風車が壊れてしまうかも知れないそうです。現に昨年、宮古島に来た台風は74メートルの風が吹いて、風車が折れました。 風車は25メートル以上の風が吹くと、羽が寝て、回らないようになるのですが、それでも50メートル以上の風が吹くとつらいようです。 自然のしたたかさと恐ろしさを感じます。もっと僕の感じていることを正確に書くならば、身の回りのささやかな自然は、台風とか干ばつなどの自然現象は受け入れるしかないと感じている気がします。そのうえで、どうせ受け入れるしかないのなら、それをきっかけにより良い方向に向くように対応しているのだと思います。 最近の台風は気象庁の想定を超えてしまっているそうです。昨日起こった関西地方の地震もそんなことを言っていました。 自然災害、一切起こらないようにするのではなく、災害が起こることによって環境がリフレッシュされるということも、もっと前向きに捉えてもよいのではないでしょうか。 そんな政策作りをしてくれるような省庁はないでしょうかね。 ENN News Story - Hurricanes bring destruction but also environmental renewal