コーヒーの楽しみ

新しい研究室にもそろそろ慣れてきた。 相方と同居するようになったので、鹿児島の自宅で使っていた浄水器を研究室に持ち込んで、毎日おいしい水が飲めるようになっているのも大きい。 新しい建物で気密性が高いせいか、まだ大阪の空気に慣れていないせいか、新しい研究室にいるととてものどが痛くなる。 そんなときにちょっと飲めるものがあると、とても楽になる。 僕がよく飲むのは、コーヒーで、新しい研究室にはまだそれ以外に用意していない。 今、部屋に置いているコーヒーはなんだかとてもまずい。 最初は水のせいかな?と思ってたのだが、隣のK氏が持ってきてくれた豆で入れたコーヒーはとてもおいしかった。 仕方なく、外にコーヒーを買いに行くことになる。 幸い、僕のいる建物の斜め向かいにある建物の1階には、学内の施設ながら結構おいしいコーヒーを飲ませてくれるカフェがある。 その店はマシンがいれるから、味はいつも同じだが、最近いつも同じ味のコーヒーを出してくれる店はなかなか珍しい気がする。 大学の3・4年生のとき、僕はあるコーヒーチェーン店にバイトに通っていた。 そこでは、毎日一定の品質のコーヒーを提供するために、ミリグラム単位で豆と水の量を調整していた。 そこに毎日通ってきてコーヒーを飲むのはサラリーマン層が中心で、だいたい同じ時間に同じ顔ぶれがそろってコーヒーを飲んで行く。 僕も、バイトをやめてからも基本的に外でコーヒーを飲むときにはそのチェーン店で飲むようにしている。 その最大の理由が、いつでも同じ味のコーヒーが飲めるからだ。 (そしてある程度おいしい) これはマクドナルドなどの戦略と同じなのだが、栄養源である食事と嗜好品であるコーヒーは別だと思う。 嗜好品の場合にはやはり気に入った味のものを飲みたい。いくらおいしいかもしれないけれど、何となくくつろぎたいときに、新しい味と驚きを求めて新しい店を開拓しようとは思わない。 最近、気に入らないのが、スターバックスをはじめとするエスプレッソを中心とする店のブレンドコーヒーがたいてい「本日のコーヒー」と称して日替わりになっていることだ。 何となく、「今日はどんな味なんかな?」と思って飲むのは面倒で、他に見つからない限り、いかない。 (しかも、エスプレッソ以外はまずい。フードはさいあく) だいたい、ブレンドはその店で一番自信があるものを出すのではないだろうか? それが毎日違う味というのはどういうコンセプトなんだろう。 エスプレッソが売りだからブレンドは力をいれてないってことか。 フレーバーコーヒー飲む客は味が分からないから何でもいいってことか。 そんなことを思いながら、僕はやっぱりいつも同じ味を提供してくれるカフェやチェーンを探して通っている。 追伸:研究室のコーヒーは本当はフェアトレードのものを買って飲んでるのだが、今のは人にもらった大袋入りのものだ。 自分でもときどき大袋入りのものを買うけど、やっぱり値段より味の方が重要やね。 まずいコーヒーは全然減らない。