昨年10月から始まった新しいリサイクル制度。 このシステムは、基本的には販売時にリサイクル費用が上乗せされており、郵便局に回収を依頼すると言うものだ。 ただし、今回収されているのは、当然昨年10月以前に販売されたものだから、上乗せされていない。よって、メーカーに対してリサイクル費用を消費者がちゃんと支払ったうえで、回収してもらっている。 さて、問題はこの3万台と言う数字だ。 回収元のJEITAの情報によれば、現在家庭系パソコンの総台数は2400万台(H13)で、年間の販売台数が、約394万台(H14)だそうだ。 パソコンの寿命をまあ、10年ぐらいだとすると、年間240万台が捨てられる計算で、3ヶ月だと、80万台だ。 そのうちの3万台が回収されたことになる。 制度開始直前の駆け込み廃棄とか、開始後の捨て渋りのような状況は家電リサイクルでも見られた光景だ。 これを考えても、年末大掃除でごみが大量に出る年末の3ヶ月で3万台だ。 一体何を考えると「捨てられたはずの3分の1が回収された」と言えるのだろう。 いずれにしても、容器包装、家電、自動車ときてついにパソコンまで来たがあまり世間の反響がなかったように思う。 何だか、もう慣れてしまったようだ。 こんな感じで世の中、少しずつリサイクル社会に向かっていくのかなあ。 Mainichi INTERACTIVE コンピューティング JEITA あるいは、普及率が急速に伸びたと仮定して、ここ3年間で年間400万台ずつ増えたとすると、残りは120万台。これが7年間で、350万台、300万台、200万台、150万台、80万台、70万台、60万台とかと考えると、合計で121万台になるから、まあ、こんな数字を使ってみよう。 昨年3ヶ月で捨てられるはずなのは、60万台のうちの4分の1だから、15万台。 実数は3万台。 ってことは、20%が無事回収されたことになる。 これなら結構将来的に期待が持てる数字かもしれない。 が、いずれにしても、こういう計算を示さずに、「3分の1が回収された」と言われても良く分からない。